2012 Fiscal Year Annual Research Report
体積変化に伴うひび割れ予測技術の高精度化に関する研究
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22560466
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
溝渕 利明 法政大学, デザイン工学部, 教授 (60339504)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ひび割れ / 温度応力 / 体積変化 / 直接引張 / 簡易物性評価試験 / 若材齢 |
Research Abstract |
コンクリート構造物の体積変化に伴うひび割れに関する問題は,今なお数多く報告されている。一方,ひび割れ予測解析に関してはここ20年余で飛躍的に向上している。しかしながら,解析技術の進歩の割には,その入力値たる設計用値は充実しているとは言い難いのが現状である。 本研究は,コンクリート構造物の体積変化に伴うひび割れの予測技術の向上を目指し,現場で簡便にコンクリートの物性を評価するシステムを開発するとともに,温度応力を室内でシミュレーションできるシステムの開発及び実構造物に則した温度応力挙動を模した縮尺模型によるひび割れ評価システムの開発を行うことを目的としたものである。 本年度は,実構造物の温度応力挙動を室内でシミュレーション可能な試験装置(TSTMと称する)を用いて,若材齢時でのコンクリートの収縮挙動の研究に用いて,実構造物で計測したデータと比較検討を行った。具体的には,計測した実構造物と同様の配合を用いて実験を行い,この装置で評価可能なコンクリートの熱膨張係数,ヤング係数,コンクリートに生じたひずみを求め,実構造物での計測結果との比較検討を行った。検討対象とした現場は,3箇所であり,発生応力をある程度再現することができ,直接引張強度との比較検討を行い,直接引張強度での評価に対して有用なデータを取得することができた。また,割裂引張強度での比較が危険側の評価につながる場合があることも確認することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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