2012 Fiscal Year Annual Research Report
プロピオン酸カルシウムによるアルカリ骨材反応の抑制に関する研究
Project/Area Number |
22560468
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Research Institution | Aichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
岩月 栄治 愛知工業大学, 工学部, 准教授 (10278228)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | コンクリート / アルカリ骨材反応 / 抑制手法 / プロピオン酸カルシウム |
Research Abstract |
本研究の目的はコンクリートの劣化現象であるアルカリ骨材反応の抑制効果があるプロピオン酸カルシウムに対して、①骨材岩種の違いによる抑制効果の把握、②コンクリートによる抑制効果の把握、③屋外暴露環境での抑制効果の把握の3点である。 その中で24年度の計画は、①屋外暴露した大型コンクリート供試体の測定の継続、②コンクリート供試体の強度性状の把握、③モルタル供試体による長期の抑制効果の継続の確認、④モルタルおよびコンクリート供試体から採取した試料を採取して偏光顕微鏡や走査電子顕微鏡を用いて抑制効果とメカニズムの検証、の4点である。 結果では、屋外暴露の大型コンクリート供試体(φ300×600mm)の2年経過後は、プロピオン酸カルシウムを添加した供試体には変状はみられなかった。しかし添加しなかった供試体は黄褐色の変色や微細なひび割れが確認された。また、新たに反応性が高い堆積岩を用いた供試体では、プロピオン酸カルシウムを添加した供試体は膨張率が抑制されていた。屋外暴露の供試体と同時に作製した強度試験用供試体(φ100×200mm)はプロピオン酸カルシウム添加による圧縮強度とヤング係数の低下は認められず、本研究の範囲内ではプロピオン酸カルシウムによるセメント水和反応への影響は無いようであった。平成19~20年に作製したモルタル供試体(アルカリ量1.2%)の長期測定では、プロピオン酸カルシウムをセメント質量の1.8%添加の膨張率は0.1%以下であった。しかし若干膨張傾向を示しているため今後も測定を継続する必要がある。モルタル供試体から採取した試料の偏光顕微鏡観察ではプロピオン酸カルシウムによって膨張が抑制されていても微細なひび割れが観察されていた。このことからプロピオン酸カルシウムは低粘度の反応生成物を生成することによって膨張を抑制することが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)