2011 Fiscal Year Annual Research Report
凍害と塩害の複合劣化に抵抗できる高耐久コンクリート製品の開発
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22560469
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Research Institution | Hachinohe National College of Technology |
Principal Investigator |
菅原 隆 八戸工業高等専門学校, 建設環境工学科, 教授 (10042152)
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Keywords | 透水型枠工法 / 表層強度 / 道路側溝蓋製品 / 凍結融解試験 / 相対動弾性係数 / スケーリング試験 |
Research Abstract |
本研究の目的は、過酷環境下にあるコンクリート製品が凍害と塩害の複合劣化を受けた時にこれらに抵抗できる高耐久コンクリートを開発する事にある。 本研究では実施計画に基づいて実験を行い、予定した項目すべてについて終了した。 1.道路側溝蓋のコンクリート製品を用いて凍結融解試験を行った結果、表層強度、質量変化、相対動弾性係数などの実験結果から、コンクリート表層部を緻密化する事により凍結融解に対する抵抗性の高まることを明らかにした。 2.表面剥離に関するスケーリング試験(CDF法)では、切断した試験面について3%のNaCl溶液に浸漬し、その抵抗性について明らかにした。透水型枠工法によって作製した製品はスケーリング量も少なく良好な表面を保つことが判った。 3.ひずみゲージによる凍結融解作用時の表面と内部のひずみ状況については透水型枠工法によって緻密化したものは従来のものに比較しひずみ量が小さい事を確認した。 以上のように、コンクリート製品の道路側溝蓋を対象にして実験を行った結果、透水型枠工法で造られたコンリートは凍害と塩害の複合劣化に対して抵抗性を示す事が分かった。これらの結果をまとめ、平成23年度の土木学会東北支部技術研究発表会で研究発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験が計画した通りに進み、これらを研究成果としてまとめあげ土木学会東北支部技術研究発表会で発表する事ができた。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の今後の推進方策については、次の点に配慮して行う必要がある。 ・スケーリング試験における試験方法の違いにより、スケーリング量が多少違う事から、これらについて実験を継続しながら明らかにする必要がある。 研究計画に変更は無いので、必要な実験を継続して行い、これらをまとめ学外発表等を行う。
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Research Products
(2 results)