2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22560471
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
原田 隆郎 茨城大学, 工学部, 准教授 (00241745)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 橋梁振動 / 歩道橋 / 生体脈波 / リアプノフ指数 / 振動加速度 |
Research Abstract |
近年、歩道橋横断時の揺れや橋梁振動を原因とする低周波音などによる様々な苦情や被害が利用者および周辺住民から寄せられている。しかしながら、これらの橋梁振動問題に対して人体が直接受ける影響度の定量化手法は確立していない。そこで本研究では、橋梁振動によって生じる人体への様々な影響を定量評価するために、人間の生体情報を計測し、橋梁振動による人体への影響度の評価方法を提案するものである。 本年度は、過去2年度分の研究成果を踏まえ、歩道橋の振動による揺れの特徴、歩道橋利用者の歩行に伴う振動特性、そして歩道橋利用者の生体情報(脈波)による不快感を把握するためのフィールド実験を継続実施した。そして、フィールド実験から得られた3つのデータの相関関係を分析し、人体へ影響を及ぼす生体情報の特徴量としてリアプノフ指数と、歩道橋および歩道橋利用者の振動レベルとの関係性を分析した結果、以下の結論が得られた。 1)歩道橋と歩道橋利用者の振動加速度を、鉛直方向と水平方向の2次元で分析した結果、歩道橋利用者の共振歩行によって、歩道橋の桁が大きくかつ回転するように振動していることがわかった。 2)鉛直方向と水平方向の2次元で捉えた桁の振動加速度が歩行者の重心の加速度に影響を与えていることがわかったことで、歩道橋利用者はこの関係を不快感として捉えていると考えられる。 3)歩道橋利用者の2次元平均加速度によって正規化された歩道橋の2次元平均加速度と、歩道橋利用者の生体脈波の変化に相関があることがわかった。 以上より、歩道橋の振動、歩道橋利用者の歩行に伴う振動、そして歩道橋利用者の生体情報(脈波)による不快感の相関関係が把握できたことから、生体情報を橋梁振動によって生じる人体への様々な影響の評価指標として利用できる可能性があることを確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)