2012 Fiscal Year Annual Research Report
ハイブリッドFRP主桁の高度化,および,床版・床組構造の合理化に関する研究
Project/Area Number |
22560485
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
前田 研一 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (60244414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 一史 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (70264596)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 新素材 / 複合材料 / 土木材料 / 歩道橋 / ペデストリアンデッキ |
Research Abstract |
本研究は,22年度に,研究項目 1) ハイブリッドFRP主桁の高度化(高剛性化,大断面化)の検討を開始し,23年度に,研究項目 2) 床組構造の合理化,および,研究項目 3) 設計,施工に及ぼす効果の検証に着手した.24年度には,研究項目 2),3)で残された研究を実施して,以下の成果を挙げた. 研究項目 2) 主桁と横桁の剛結による床組構造の合理化 ハイブリッドFRP主桁とGFRP横桁を完全剛結して,GFRP横桁に横構としての機能も付与することで,より合理的な接合方法を提案した.FRPの剛性を補うために,鋼添接板を採用し,立体的な折曲げ板とすることで,床組構造の合理化を提案して,実用性を検討した.まず,骨組解析により各部の荷重分担率などを把握した後,FEM解析を行って,補強効果を含め応力の伝達特性を明らかにするとともに,連結構造の試設計を行った.次に,接合方法を変えたプロトタイプモデルを製作して,面内・面外方向の載荷実験を行うとともに,面外方向に対する耐荷力実験を行って,剛結性能や,耐荷力および終局挙動を明らかにし,構造性能と施工性を検証した.さらに,大断面化に対する合理的な連結構造として,高力ボルト接合に接着接合を併用した接合方法を提案し,縮小した部分模型の曲げ載荷実験を行って,十分な安全性を有することを確かめた. 研究項目 3) 実際の設計,施工,耐久性に及ぼす効果の検証 線路上空自由通路のための跨線橋として,桁橋形式と斜張橋形式の歩道橋の試設計を,各種パラメータを変え,使用性,安全性の照査を行って,長支間化の可能性,および,施工性,経済性等を検討することにより,本研究で提案し,開発した要素技術が,実際の設計,施工に及ぼす効果を総合的に評価した.さらに,提案した,接着接合を併用した接合方法については,接合部を有する試験片の暴露試験を開始し,長期耐久性を検証している.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)