2010 Fiscal Year Annual Research Report
広域センサネットワークによるリアルタイム防災システムの研究
Project/Area Number |
22560494
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西山 哲 京都大学, 工学研究科, 准教授 (00324658)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 倫史 京都大学, 工学研究科, 助教 (20467450)
三浦 悟 鹿島建設株式会社, 技術研究所, 研究員 (20374027)
黒沼 出 鹿島建設株式会社, 技術研究所, 研究員 (30416713)
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Keywords | 変位計測 / センサネットワーク / 防災システム / リアルタイム / 岩盤斜面 |
Research Abstract |
研究期間内の主な研究開発項目は次の内容となる. ・受信機配置の設計法の確立 ・電波の相互送受信機器の動作検証による計測システムの実用化完成 この中で,平成22年度は「受信機配置の的確な配置と設計法の確立」に取り組んだ. これは,本研究による計測手法の原理と関係するもので,一つの受信機が受信した電波の到達時刻から発信機の位置を推定する計測法であるがGPSのような離れた位置からの受信とは異なり,地上に設置した送受信機器間での計測であり,数kmの遠隔においても擾乱を受けずに伝播してきた電波を受信することが可能となるために,高精度(mm以下)でのリアルタイム計測が可能になる.しかしながら,受信機の磯何学的な配置によって計測精度は変わる.そこで,計測システムの設置前に最適な受信機の配置を決定する必要があり,本研究ではこの精度を決定する指標としてDOP(Dilution of precision)と称される精度劣化指数を導入した.DOPはGPSを使った測量などにおいて既に使用されている指標で,観測方程式の係数行列の条件数を反映した数値であり,実験現場において受信機の幾何学的配置をいくつか変えながら,DOPと計測精度の相関を求める実験を試行し,この計測システムの設計法を完成させた.その結果あらかじめ現場状況が分かれば計測システムの配置を設計できる手順を確立させる手順を確立させることができた.また実験の結果,送受信間が300mm以上離れていても,1mm以下の精度で変位を3次的に計れることが実証された.
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