2012 Fiscal Year Annual Research Report
降雨と地震の複合作用に対する盛土安定性能評価のための基礎的研究
Project/Area Number |
22560497
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Research Institution | Ashikaga Institute of Technology |
Principal Investigator |
西村 友良 足利工業大学, 工学部, 教授 (00237736)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 不飽和土 / サクション / 繰返し三軸試験 / 液状化 / 降雨浸透 |
Research Abstract |
本研究は降雨浸透と降雨浸透後の盛土の地震に対する性能評価の検証のため不飽和土に非排気・非排水条件での単調載荷三軸圧縮試験および繰返し三軸試験を行った。特に平成24年度は加圧膜法によってサクション制御を与えた不飽和土に浸透作用を行い、見かけ飽和状態の土を対象に非排気・非排水状態の繰返し三軸試験を実施し、載荷周波数が異なる試験条件(載荷周波数0.1、0.5、1.0Hz)下で載荷回数と過剰間隙水圧、繰返し応力振幅比、有効応力経路などの動的強度・変形特性を明らかにした。また、サクション制御・載荷さらには水浸作用による不飽和土の体積収縮(コラプス現象)を確認すると同時に一定基底応力下での水分特性曲線測定も測定した。このようなサクション載荷から水浸作用さらには再度、サクション載荷を短時間での測定・制御はセラミックディスクでは行えないことであり、加圧膜法の大きな優位性である。以下に得られた知見をとりまとめる。①不飽和状態よりも浸透作用後の見かけ飽和状態の土の方が間隙比低下の影響によって単調載荷試験で得られた最大主応力差は高い。平均有効主応力と主応力差の関係から破壊規準線を求め、強度定数を算出し、繰返し載荷時の破壊線決定に用いた。②繰返し載荷中の過剰間隙水圧と基底応力との比である過剰間隙水圧比が1.0に至る繰返し載荷回数と載荷周波数(0.1、0.5、1.0Hz)との間には定性的な関係を見出すことはできない。載荷周波数に関わらず軸方向の変形は圧縮側で進行するが、過剰間隙水圧比1.0を超えると伸張側のひずみも蓄積され、繰返し応力振幅比が低下する。③有効応力経路は載荷周波数(0.1、0.5、1.0Hz)の大きさによって異なり、載荷周波数との定性的な傾向を見出すことができない。圧縮側の主応力差は破壊規準線よりも大きな値を示す結果が見られた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)