2012 Fiscal Year Annual Research Report
木質系バイオマス炭化材の地盤材料への適用性に関する研究
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22560503
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Research Institution | Sojo University |
Principal Investigator |
荒牧 憲隆 崇城大学, 工学部, 准教授 (00299661)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 泰弘 九州産業大学, 工学部, 准教授 (50274692)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 木質系バイオマス / 竹炭 / リサイクル / 造粒固化処理 / せん断特性 / 液状化特性 / 脱塩特性 / 地盤環境 |
Research Abstract |
1.造粒炭化土の地盤材料特性 造粒炭化土は,浚渫粘土,竹炭,セメントを用いて作製された。以下に,検討結果の概略を示す。 (1)造粒炭化土の物理・化学的性質:土粒子密度は,利用した竹炭の炭化温度に依存し,地盤材料に比べ,軽量であった。また, pHは中性を示し,かつ経時変化によらず安定していた。セメントを固化材として用いたため,六価クロムの溶出が懸念されたが,不検出であり,環境上,安全な材料であることが確認された。(2)造粒炭化土の静的および動的せん断特性:静的せん断特性において,拘束圧の変化に伴い,変形・強度特性は異なることが認められた。また,得られた強度定数は,一般的な砂質土とほぼ同程度であった。また,液状化の検討も,静的せん断特性と同様な傾向を示すが,液状化強度は,一般的な砂質土に比べ相対的に大きいことが認められた。(3)造粒炭化土からの脱塩特性:港湾での浚渫土を利用していることから,造粒炭化土には塩分が含まれる。環境基準値以下の塩分濃度等が確認されれば,その後,塩分を含む材料からの脱塩は抑制されることが認められた。 2.木質系バイオマス炭化材の地盤材料への適用性の評価 木質系バイオマス炭化材の地盤材料としての特性は,軽量で,吸着特性を有する材料である。これは,地盤材料として,有用な特性である。しかし,その材料特性には,炭化材作製時の炭化方法や温度に依存することから,利用目的別に調整する必要がある。また,これまでの結果から,干潟の環境保全,修復機能やセメント安定処理時の改良効果改善や六価クロムの抑制効果などが確認され,地盤材料としての適用性はあると判断できる。さらに,本研究での成果は,地盤中での他の有害物質吸着や津波堆積物の有効利用時の補助材として利用の可能性が示唆される結果であった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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