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2012 Fiscal Year Annual Research Report

化学トレーサーによる循環地下水の複数流動経路の分離と地下水年齢の同時決定法

Research Project

Project/Area Number 22560509
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

中屋 眞司  信州大学, 工学部, 教授 (70313830)

Project Period (FY) 2010-04-01 – 2013-03-31
Keywords地下水 / 六フッ化硫黄 / クロロフルオロカーボン / 流動経路 / 硝酸態窒素
Research Abstract

都市とその周辺の地下汚染対策、水資源の利用と保全、工事による流動阻害対策、地下水管理などに適用するため、複数地点の井戸水中の化学成分(化学トレーサー)分析値から、都市域の地下水の複数の流動経路を分離し、各経路の分布と流量の割合、移動・滞留時間や流動履歴を高精度で決定する方法を提案する。また、その方法を野外に適用し、妥当性を検証する。
H24年度は、地下水の採取を長野県の佐久市地域の117箇所および松本盆地の54箇所で実施し、水中のCFCs濃度とSF6濃度、および一般水質を測定した。測定した結果、SF6はほとんどの地点で測定でき、年代決定(滞留時間測定)ができた。それに対し、CFCsは人為汚染が原因で過大な濃度が測定され、特に、松本盆地の地下水では、年代決定できない地点がほとんどであった。CFC-113では、過大な濃度の地点は工業団地内あるいは周辺にあった。したがって、SF6を用いて複数の流動経路の滞留時間を決定する方法が優れていると考えられる。しかし、人為由来のCFCsは、人為由来の硝酸態窒素濃度NO3-Nと正の相関を示した。NO3-Nと異常値を示すCFCsの関係を使って、汚染経路が決定できる可能性を示唆している。一般水質のうち、SiO2とNO3-Nは、野外の流動経路、流動履歴のキャリブレーションとバリデーションの際の指標になることも分かった。SF6とCFCsの水中濃度の関係(Csf6-CFCs)とピストン流モデル、混合モデルを仮定したときの理論的なCsf6-CFCs関係を比較することで、地下水の流動のタイプが識別された。これらのことから、流動経路の分離は、酸素と水素の安定同位体トレーサーを組み込んだ地下水流動解析モデルで実施し、各経路の移動・滞留時間は、SF6年代トレーサーで決定する方法が現時点では、最も現実的であると考えられる。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (3 results)

All 2013

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] 松本盆地の地下水流動に関するSF6およびCFCsのトレーサビィリティ2013

    • Author(s)
      中屋眞司・青木秀斗
    • Organizer
      日本地球惑星科学連合2013年大会
    • Place of Presentation
      千葉・幕張メッセ国際会議場
    • Year and Date
      20130519-20130524
  • [Presentation] 地下水流動の可視化に向けた年代トレーサーSF6およびCFCsの適用性に関する研究2013

    • Author(s)
      青木秀斗・中屋眞司
    • Organizer
      2013年日本地下水学会春季講演会
    • Place of Presentation
      千葉大学松戸キャンパス
    • Year and Date
      20130518-20130518
  • [Presentation] 化学トレーサーによる信州佐久平の浅層地下水の汚染の広がりと河川水との交流2013

    • Author(s)
      新村陽介・中屋眞司・伊東章裕・山嵜寛之・平澤 遼・ファン・ホアン・ミン・ハ・遅 海・青木秀斗・新谷 毅
    • Organizer
      2013年日本地下水学会春季講演会
    • Place of Presentation
      千葉大学松戸キャンパス
    • Year and Date
      20130518-20130518

URL: 

Published: 2014-07-24  

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