2011 Fiscal Year Annual Research Report
都心と郊外に集積分散する商業立地モデルの開発:都心空洞化対策の検討
Project/Area Number |
22560525
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
河野 達仁 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (00344713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 朝夫 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (80159524)
横井 渉央 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (90344712)
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Keywords | 空間立地価格競争 / 商業立地モデル / 都心活性化 |
Research Abstract |
本研究は,空洞化する都心商店街を再活性化させるための都市・交通政策の計画に資するために,商業に関する市場の失敗をもたらす4つの要因のa)空間立地価格競争,b)独占的価格競争,c)一度の買い物で多くの財を購入,d)財の質に関する情報の非対称性を明示的に考慮した商業立地モデルを構築し,厚生分析を行うことを目的とする.従来研究が空間的に均質な居住密度と交通費を簡単化のために想定しているのに対して,本研究は明示的に,都心と郊外の区別や交通網を考慮する.また,従来研究では本研究で扱う4つの市場の失敗要因のうち精緻な分析がなされている要因は限られており,本研究により効率性に関する理論的性質が明らかになる. 平成23年度は,昨年度に構築したモデルを用いて,商業に伴う市場の失敗を考慮した都市・交通政策の費用便益分析手法の導出を行なった. また,分析1)都市・交通政策が都心と郊外の商業に与える影響とその厚生評価において,順当な結果やパラドキシカルな結果の解析的条件が得られた.さらに,数値計算を用いて結果をシミュレーションして,そのメカニズムを理論だけでなく数値を用いて明らかにした.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ステップワイズで計画書に年度別に行うことを示した.本年度ははじめて一部の積み残しが生じたものの,計画書に示した通りに概ね進んでいる.
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は,最終年度であるため,一部の積み残しを含めて着実に仕上げる.さらに,研究成果の整理が重要である.特に,論文として,次の内容で3本まとめる予定である. ・放射線と環状線を含む都市における商業立地分析 ・都心と郊外の商業立地モデルにおける交通施設整備の効果 ・商品の質に関する情報の非対称性のあるもとでの,商業立地モデルの開発と分析.
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