2012 Fiscal Year Annual Research Report
都心と郊外に集積分散する商業立地モデルの開発:都心空洞化対策の検討
Project/Area Number |
22560525
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
河野 達仁 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (00344713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 朝夫 東北大学, 情報科学研究科, 教授 (80159524)
横井 渉央 東北大学, 情報科学研究科, 助教 (90344712)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 空間立地価格競争 / 商業立地モデル / 都心活性化 / 情報の非対称性 |
Research Abstract |
本研究は,空洞化する都心商店街を再活性化させるための都市・交通政策の計画に資するために,商業に関する市場の失敗をもたらす4つの要因 1) 空間立地価格競争,2) 独占的価格競争,3) 一度の買い物で多くの財を購入,4) 財の質に関する情報の非対称性を明示的に考慮した商業立地モデルを構築し,厚生分析を行うことを目的とする.従来研究が空間的に均質な居住密度と交通費を簡単化のために想定しているのに対して,本研究は明示的に,都心と郊外の区別や交通網を考慮する.また,従来研究では本研究で扱う4つの市場の失敗要因のうち精緻な分析がなされている要因は限られており,本研究により効率性に関する理論的性質が明らかになる. 平成24年度は,a) 空間立地価格競争,b) 独占的価格競争,c) 一度の買い物で多くの財を購入の要因すべてを持つモデルを構築し,その理論分析および数値計算を用いて結果をシミュレーションして,そのメカニズムを理論だけでなく数値を用いて明らかにした.また,d) 財の質に関する情報の非対称性を明示的に考慮した商業立地モデルを構築し,生じうる立地パターンとその時の均衡価格について分析を行った. 最終的に,モデルの空間構造としては,・放射線と環状線を含む都市における商業立地分析,・都心と郊外の商業立地モデルにおける交通施設整備の効果,・都心と郊外において商品の質に関する情報の非対称性のあるもとでの商業立地モデルの開発の3モデルについて分析結果を論文としてまとめている.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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