2011 Fiscal Year Annual Research Report
都市観光における資源と周遊行動の時空間スケールに着目したマーケティング戦略手法
Project/Area Number |
22560539
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Research Institution | University of Marketing and Distribution Sciences |
Principal Investigator |
西井 和夫 流通科学大学, 総合政策学部, 教授 (80115906)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 勝直 流通科学大学, サービス産業学部, 教授 (70026300)
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Keywords | 観光資源 / エリア・マーケティング / 観光圏域形成 / 時空間スケール / アクセシビリティ / エリア・マネジメント |
Research Abstract |
H23年度は、H22年度に引続き,該当年度の研究目的とその実施計画のもとに研究を遂行し,以下の成果を得た. 1 既存観光地調査/観光交通行動手法の課題整理 昨年度に継続して,既存観光地調査および観光交通行動分析に関するレビューを通じて,調査・分析手法上の課題の抽出整理とともに,休日観光交通に関する計画課題の見直しを中心に研究の位置づけを明確にした.とくに,3.の研究目的との関連で,時空間観光地ポテンシャル指標の開発とその適用性に関する基本的課題を整理した. 2 観光マーケティングにおける市場調査手法の開発 都市観光の実態把握における需要側(潜在的ツーリスト)の都市観光に対するニーズ・選好特性把握,そして供給側(マーケター)のマーケティング戦略決定のためのリサーチ項目の把握のための適切な調査手法の確立を目的として,マーケットの需要側・供給側それぞれに関わるリサーチ項目に関する調査手法の開発を行った.具体的には,観光地における休日交通マネジメント施策の評価分析手法として,鈴鹿F1開催時地区交通マネジメント社会実験を対象とした市場調査手法の実証的検討を行った. 3 観光圏域の空間スケールの類型化に基づく時空間観光ポテンシャル指標の開発 これまでの調査実績のある諸都市においては収集されているデータをフル活用し,観光圏域形成を規定する時空間アクセシビリティの指標化のための分析を行った.また,この指標を用いて,観光地アクセス交通のサービス水準向上による観光地周遊行動パターン形成との関係を定量的に把握できる評価方法についての基本的理解を得た.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
基本的な分析の枠組みの体系的整理や観光マーケティング手法の課題整理については順調に進展しているが,個々のパーツにあたる分析ツールやモデルについては,その実証性(有効性の検証)の検討作業は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
H24年度は,本研究課題の最終年度のため,ここで検討してきた観光振興手法の体系化とその実証的研究の成果の取りまとめができるように,本年度で取組むことができる課題を絞り,その成果を前半期に完了し,後半期は全体の取りまとめ期間に充てる.
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Research Products
(5 results)