2010 Fiscal Year Annual Research Report
最終処分場の社会的枯渇が廃棄物処理システムの環境・経済的効率性に及ぼす影響
Project/Area Number |
22560546
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中山 裕文 九州大学, 工学研究院, 准教授 (60325511)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小出 秀雄 西南学院大学, 経済学部, 教授 (10320251)
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Keywords | 最終処分場 / 環境効率 / 経済効率 |
Research Abstract |
近年、リサイクルの進展等により廃棄物の最終処分量は減少しているが、廃棄物最終処分費用はむしろ増加の傾向にある。廃棄物に含まれる有害物等の環境リスクが科学的に明らかにされるにつれ、最終処分場の安全性に対する住民の要求水準が高まり、最終処分に関わる諸費用が増加していることが推察される。また、最終処分場は、供用中の費用だけでなく、埋立てが終了しても、廃止されるまで、継続的に維持管理費用を要することが挙げられる。 本研究では、一般廃棄物最終処分に関わる費用について、最終処分場の1)計画費、2)建設費、3)供用中の維持管理費、4)閉鎖後、廃止までの維持管理費の4つに着目し、それぞれの費用がどのような要因によって依存しているのかを分析し、最終処分場のライフサイクルコストを算定した。さらに、累積の埋立廃棄物量に着目し、供用中の最終処分場、埋立てが終了して閉鎖された最終処分場における、将来にわたってその管理のために必要となる費用を明らかにした。
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Research Products
(4 results)