2011 Fiscal Year Annual Research Report
島嶼における上・下水道・廃棄物処理の環境負荷低減化に関する研究
Project/Area Number |
22560547
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
山崎 公子 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (80087254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小泉 明 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (80137025)
稲員 とよの 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (60154259)
荒井 康裕 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (50326013)
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Keywords | 環境保全 / 環境政策 / 環境分析 |
Research Abstract |
本年度は処理原水水質,廃棄物排出状況などを現地にて調査し,処理プロセス改善のための基礎データを収集する継続して実施した. さらに,小笠原村を対象に新規浄水場建設を想定して,エネルギー効率,排出物削減を考慮した浄水処理プロセスを複数系統構築し、使用エネルギー、最終廃棄物についてシミュレーションを行い,構築したプロセスの環境負荷効率の評価を行うとともに,現在の浄水処理フローについて,各プロセスでの浄水状況を現地にて分析し,問題点の抽出を行った. また,全国の浄水場の浄水処理の水道原水,浄水処理プロセスを調査し,島嶼にある小規模浄水場との差異を検証比較するとともに,高濃度マンガン原水を使用している浄水場の浄水システムを精査し,統計処理により高濃度マンガン原水使用の場合の最適な浄水方法-特別なマンガン処理を行わない通常システムによる浄水処理の提案を行った.提案した浄水処理によるマンガン除去を小笠原村の浄水場で検証を行い,提案した浄水システムの妥当性を示した.このことにより,薬剤使用量の削減の可能性を示した. また,エネルギーを使用しない貯水池の水質改善策として,植物による水質浄化法について継続的な測定分析を行った, さらに,浄水処理場からの廃棄物である浄水スラッジを有効利用し下水道の改善に使用するため,浄水スラッジの投入による下水道の処理工程改善及び処理水質改善効果についても,統計的見地と水質分析の立場から検証し,その有効性を示した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
小笠原諸島父島,母島をはじめ島嶼での現地調査を実施することによって,予定通りのデータが収集できたため当初の予定通りに研究が進行している.
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Strategy for Future Research Activity |
平成22年度,23年度に収集した資料,データを基に環境負荷削減のシミュレーションを行っていく.分析途中で,さらに必要となるデータ,資料については,その都度収集を行っていく.
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Research Products
(14 results)