2010 Fiscal Year Annual Research Report
強震を受ける室内での人間行動・知覚限界から設計規範を考える基礎的研究
Project/Area Number |
22560557
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
高橋 徹 千葉大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10226855)
|
Keywords | 建築構造・材料 / 構造工学・地震工学 / 耐震 / 認知科学 / 防災 |
Research Abstract |
1.リニアモータ駆動による2次元簡易振動台の開発 リニアモータ駆動X-Yステージの設計を行い、小山ガレージの佐々木裕エンジニアと連携を取りながら実機を製作して、平成23年3月に設置を完了した。製作に当たっては予算との兼ね合いもあり当初の目論見よりもストロークや積載可能荷重で若干のスペックダウンを行ったが、研究の目的である人間の官能検査が行える性能は満たすことができた。 2.強震時の室内状況再現CGムービーの作成 振動台の設計・製作と並行して、実験で用いる室内状況のCGムービーの制作を進めた。この制作にはSpring HeadというMicrosoft Visual Studio上で動作するフリーソフトと、Blenderという、これもブリーのモデリングソフトを用いた。もう少し具体的には、Blenderで家具のモデル化を行い、Spring Headで重力場上での強震動を入力加速度とする物理解析を行い、家具と床や壁の衝突、転倒、移動などをシミュレート可能とした。この成果について、日本建築学会の大会で発表を行った。 得られた解析結果をMotion JPEGなどのCGムービーに収録し、振動台の制御を行うPCと同期させて、短焦点プロジェクタを用いてスクリーンまたは衝立に投影し、被験者に疑似体験してもらう準備を進め、2種類の実地震動に対する室内状況の再現を行ったCGムービーを作成した。
|
Research Products
(2 results)