2012 Fiscal Year Annual Research Report
強震を受ける室内での人間行動・知覚限界から設計規範を考える基礎的研究
Project/Area Number |
22560557
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
高橋 徹 千葉大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10226855)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 建築構造・材料 / 構造工学・振動工学 / 耐震 / 認知科学 / 防災 |
Research Abstract |
平成22年度に整備し、平成23年度にゲイン調整を行って稼働可能状態となったX-Yスライダ式簡易振動台を用いて、強震時に人間が感じる不安度の大きさに関する基礎的な実験を行い、人の感じ方を指標とする設計規範の確立のための基礎資料を収集した。実験に当たっては千葉大学大学院工学研究科生命倫理委員会の審査・許諾を得ている。 実験は、具体的には、周期0.2秒から4.0秒の間で、x方向、y方向、o字型、8字型、∞字型の5種類の加振パターンを用意し、アンケート調査により、その揺れで感じた不安度、同じ程度の地震動が来た場合の行動可能度を調査した。また、2次元加振についてはx方向とy方向のどちらの揺れを大きいと感じたかについても調査している。 その結果、研究代表者らにより実施された既存の1次元加振による実験と比較すると、若干小さめの振動で同等の不安度を感じる傾向が出た。周期が長くなるにつれて同等の不安度を示す加振レベルが大きくなること(あまり不安に感じない傾向)は、従来の実験と同等となった。ただし、今回の加振の中での加振パターンの違い(x方向、y方向、o字型、8字型、∞字型)による差異は明瞭ではなく、振動台の特性によるものである可能性を否定できない結果となった。 そのため、今後、現在は変位波形で制御している振動台の運転を、加速度で制御できるように制御プログラムを改良し、加速度の形を既往の実験と同等になるように調整した上で、追加の実験を行い、検証を重ねる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)