2012 Fiscal Year Annual Research Report
気象因子を用いた建物外皮の劣化外力用温度推定法に関する実験的研究
Project/Area Number |
22560571
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
渡部 嗣道 大阪市立大学, 生活科学研究科, 教授 (90314822)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱崎 仁 独立行政法人建築研究所, 材料研究グループ, 研究員 (30370703)
井川 憲男 大阪市立大学, 生活科学研究科, 特任教授 (80398411)
冨板 崇 九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 教授 (90278078)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | コンクリート / タイル仕上げ / SAT計 / 日射量 / 気象因子 |
Research Abstract |
本研究では、コンクリート構造物に張り付けたタイル仕上げを対象事例とし、気象因子と建物外皮の温度との関係を潜熱の影響を含めた熱収支特性を実験的に求める方法を考案し、既存の気象データから任意に同温度を推定する方法の提案・実用性の検証を目的としている。そのために、タイル仕上げとそれを含む外壁用構造材の暴露実験を実施し、実環境に応じたタイル温度と、日射量や外気温などの気象因子との関係を定式化して、提案された推定方法による推定値の精度評価を行った。実構造物をモデル化した模擬試験体(実際の壁を模擬したもので、厚さ10cmで50cm角のコンクリート表面にタイル仕上げを施したもの)について、タイル仕上げ表面の温度を気象因子とともに長期的に測定し、この模擬試験体の温度履歴を非定常熱伝導解析によって推定した。その結果、高い精度で、実測温度を推定できることが確認された。また、地域性や季節性の違いによる影響を検討するために、関東と関西の地区として、つくば市と大阪市の2都市についての実験的な検証を行う体制を整え、1カ年以上の期間の継続測定を実施している。 また、鉄筋コンクリート造建築物における外壁タイルの剥離事故は、下地となるコンクリートとタイル仕上げ間とのひずみ差(ディファレンシャルムーブメントともいう)から起こるとする説がこれまでの研究で有力となっている。したがって、1年間以上の長期計測されたデータをもとに、タイルひずみとコンクリートひずみとの差を算定し、タイルの剥離問題に適用できる値を算定した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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