2012 Fiscal Year Annual Research Report
産業副産物を結合材としたグリーンコンクリートにおける自己養生機能の付与と評価
Project/Area Number |
22560572
|
Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
今本 啓一 東京理科大学, 工学部, 准教授 (60337300)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 高炉スラグ / フライアッシュ / 廃石膏ボード微粉末 / 補強 / 竹 / 材料設計 |
Research Abstract |
普通ポルトランドセメントを使用しない,廃石膏ボード微粉末を刺激材とし,アルカリ刺激材とともにフライアッシュおよび高炉スラグを結合材としたコンクリート(Composite Cement Concrete: CCC)の適用性を検討するとともに,この種のコンクリートを用いた鉄筋コンクリートに代わる新しい構造材料の可能性について包括的な実験を行った。本研究で得られた知見を以下に述べる。 (1)CCC結合材のペースト実験より,高炉スラグ微粉末をより多く用いるほど,より高い高強度が達成できることを示した。一方,この場合の収縮は大きくなることも明らかとなった。これらの事前検討を踏まえ,廃石膏ボード微粉末-高炉スラグ-フライアッシュの最適混合比を本研究において特定した。 (2)高炉スラグ骨材を使用したCCCは相対的に強度発現が高い傾向がみられた。 (3)SEM画像観察結果から,高炉スラグ細骨材表面では反応生成物が確認でき,一方,普通細骨材にはこれを確認することができなかった。このことから,上記の強度発現はこの骨材界面の反応が寄与していることが示唆された。 (4)高炉スラグ骨材および再生骨材を用いることで,自己収縮ひずみをほぼ0とすることができた。 (5)竹に自己収縮がほぼ0に近い高炉スラグ骨材および再生骨材を用いたCCCを充填したCFB(Concrete-Filled-Bamboo)を提案した。本部材に対して曲げ試験を行った結果から,竹による力学的な補強効果が確認された。一方圧縮試験においては,竹の節は断面的に弱点となりやすく,強度を低減する可能のあることも確認できた。竹による内部養生効果の定量化と併せて今後検討が必要である。また,竹素材間のバラつきも考慮した評価方法の確立が重要であることを示した。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|