2012 Fiscal Year Annual Research Report
建築物の外装材被害低減のための室内圧制御法に関する研究
Project/Area Number |
22560576
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Research Institution | Tokyo Polytechnic University |
Principal Investigator |
松井 正宏 東京工芸大学, 工学部, 教授 (60350576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 幸雄 東京工芸大学, 工学部, 教授 (70163699)
吉田 昭仁 東京工芸大学, 工学部, 准教授 (90329219)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 耐風設計 / 室内圧 / 外装材 / 強風被害 / 風洞実験 / 突風 / 現地調査 / 数値計算 |
Research Abstract |
本研究では,建築物の内圧の制御方法について,外装材などの部材に作用する風圧力の空気力学的性質や部材の力学的性質を利用して,パッシブに内圧を制御し,部材に作用する風圧力を低減し,建築物全体に発生する被害を最小限に留める手法を明らかにする。さらに,建築物に作用する強風時の風圧力を建物全体でモニタし,内圧を制御するアクティブな手法を提案することを目的としている。平成23年度は主として数値計算プログラムの整備及び風洞実験が実施されたが,平成24年度は,研究の総括として,様々な状況に対する数値計算の実施及び計算結果の比較から導かれる荷重制御の可能性について検討した。特に計算では,実際の低層建築物の強風災害で散見される風上外壁の損傷から屋根飛散へと進展する一連の損傷発生を検討対象とした。その結果,風上外壁以外の外壁面の開口が内圧に及ぼす影響は,特にその位置による影響が顕著で,側面風上端部に開口を設ける場合に,内圧が低下し,屋根面に作用する風荷重を低減させる効果が高いことが明らかとなった。次に,飛来物や過大な風圧力により風上開口が発生する状況を想定し,開口発生から数秒後に自動的に様々な位置に開口を発生させる状況を想定した数値計算を実施した。計算結果は,当初から開口が存在する場合と大きく変わらないものとなった。また,時系列で風荷重を比較すると,開口による最大風荷重が低減する場合でも,他の時刻では他の条件の荷重に比べ大きな荷重を示す場合もあり,風荷重低減効果は単調ではなく,様々な条件を考慮する必要があることを示唆する結果となった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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