2011 Fiscal Year Annual Research Report
アジア主要都市における建築環境解析用気象データベースに関する研究
Project/Area Number |
22560582
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
張 晴原 筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (70227346)
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Keywords | アジア / 観測気象データ / 建築環境解析 / データベース / シミュレーション |
Research Abstract |
本研究では、アジアにおける主要都市での観測気象データを入手し、研究代表者が開発した日射量推定モデル、水平面全天日射の直散分離モデル、外気温度と湿度の補間手法などを改良し、アジア主要都市における建築環境解析用データベースを開発し、室内環境シミュレーションを行うことを目的とする。 本年度では台湾6都市、香港などのアジア都市の観測日射量データを新たに入手し、これら地域の日射量推定モデルを構築中である。 また、研究代表者が開発した直散分離モデルを用いて水平全天日射量に対して直散分離を行い、直達日射と天空日射を得ている。東南・東アジア主要都市における標準年気象データを作成している。 さらに、研究代表者らによって開発された中国の標準年気象データを用いて想定した戸建住宅のシミュレーションを行い,4つの断熱パターンにおける360地点の年間暖房負荷を求め,これらの断熱パターンにおける戸建住宅の暖房負荷の地域分布を明らかにした.また,厳寒地区,寒冷地区,夏暑冬寒地区,夏暑冬暖地区と温和地区に異なる断熱条件を適応させ,中国における戸建住宅の暖房負荷マップを作成した.そのうえ,シミュレーション結果に基づいて戸建住宅の暖房負荷の推定式を作成し,任意地点での暖房負荷を推定できるようにした. これまでの研究成果(データと研究方法)に基づいて、東南・南アジア各都市における住宅の温熱環境のシミュレーションを行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度東日本大震災があったが、これまでに20か国48都市の2000年~2009年の観測気象データが得られ、日射量モデルの構築や標準月の選定などが順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は本研究の最終年度に当たり、48アジア都市における建築用気象データベースを構築し、論文投稿などによって成果を公表し、本研究を完結させる予定である。
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Research Products
(3 results)