2012 Fiscal Year Annual Research Report
覚醒度向上のための体内時計光受容センサー・光制御用LEDシステムの開発
Project/Area Number |
22560583
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
明石 行生 福井大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10456436)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安倍 博 福井大学, 医学部, 教授 (80201896)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 分光分布 / 光療法 / 生体リズム / 体内時計 / メラトニン / 分光器 / 光受容センサー / 非視覚効果 |
Research Abstract |
ヒトが1日を通して浴びる光の量と質,タイミングを測定・記録する光受容センサーと,早朝に青色光を照射するための光制御用LEDシステムを開発した。さらに,その開発した光受容センサーと光制御用LEDシステムを用いて,早朝の光照射が生体リズムに及ぼす影響を検証する実験を行った. 実験では早朝と夜間の光刺激に強弱をつけた場合,強弱を付けなかった場合に比べて,ヒトの生体リズムと覚醒度がどのように変化するかを,被験者を募り検証した.日頃の照明環境を模擬し,特に照明の制限を設けなかったものを条件Iとした.朝8:45から1時間6000Kの光を被験者の目に照射し,夜21:00から1時間3000Kの光を照射した条件を条件IIとした.実験結果より,条件IIのとき条件Iに比べて朝と夜の活動量の差が大きく,被験者の主観評価では朝は眠くないと評価した.さらに,唾液採取から行ったメラトニン解析から睡眠と覚醒を評価した.メラトニン解析の結果からも,条件IIの方が条件Iより朝は覚醒し,夜は睡眠に早く向かっている傾向が見られた.朝の光照射中に脳波も計測し,その結果条件Iより条件IIの方が短期覚醒している傾向が見られた. 以上の結果より,早朝と夜間の光刺激に強弱をつけた時,強弱をつけなかった場合に比べて生体リズムにメリハリが付き,朝の短期覚醒度が向上することが検証された.今回開発したシステムと,この実証実験の結果から,光受容センサーでヒトの受光量を計測し,ヒトに必要な光刺激を光制御用LEDシステムにより照射することで,ヒトの生体リズムにメリハリがつくことが明らかになった.このシステムが普及することで,生体リズムが整い,睡眠障害や季節性鬱の患者が減少することが期待できる.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)