2011 Fiscal Year Annual Research Report
戦略的環境アセスメントSEAと景観アセスメントと景観計画の統合的手法の国際比較
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22560600
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
宮脇 勝 千葉大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (30280845)
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Keywords | 環境 / 景観 / アセスメント / 景観計画 / 国際 |
Research Abstract |
本研究は、環境に配慮した都市計画制度と景観計画制度の整合的確立を目標に、日本においても必要と考えられる戦略的環境アセスメントSEAの環境及び景観評価手法に着目する。欧米のSEA導入国の事例を参照し、その現状課題を明らかにしつつ、特に計画段階の環境影響評価の中で日本において研究が十分に進んでいない、「景観の評価」について明らかにする。具体的に、「戦略的環境アセスメントSEA」制度が都市計画体系に適用された場合の「景観アセスメントLA」と「景観計画」との関係性、計画段階の環境影響評価とミチゲーション手法を、できる限り早急に明らかにすることが本研究の目的である。 本年度は、国内外のヒヤリング調査と現地調査を主な手段としており、以下の調査を実施した。 1)イギリス及びイタリアにおける環境に配慮した都市計画行政制度、その都市計画に対する戦略的環境アセスメントSEAの具体的な評価手法と体制の国際比較、2)SEAとミチゲーション手段となる景観アセスメントLAとの関係性と連携性、さらに計画手段としての景観計画の関係性と連携性について、行政及び研究機関への調査を行った。さらに、3)日本における歴史的景観評価のための堺市百舌鳥古墳群の現地調査と、環境及び景観再生のモデル事例としての淡路夢舞台の現地調査、震災復興の景観整備事例としての神戸の現地調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究対象地域のうち、イギリスとイタリアの事例収集の結果、当初の計画以上に現地での対応実績が見られ、情報収集ができた。また、現地調査によって、研究に協力してくれる専門家を多く見出すことができ、国際的な研究ネットワークが強化された。このため計画以上の研究成果が出てきている。
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Strategy for Future Research Activity |
特に問題点は見られない。
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