2012 Fiscal Year Annual Research Report
戦略的環境アセスメントSEAと景観アセスメントと景観計画の統合的手法の国際比較
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22560600
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
宮脇 勝 千葉大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30280845)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 環境アセスメント / 戦略的環境アセスメント / 景観アセスメント / 景観計画 / 欧州評議会 / イギリス / イタリア / 欧州ランドスケープ条約 |
Research Abstract |
本研究の成果は、学術雑誌論文、一般雑誌、学会発表、図書を通じて、同時並行的にまとめられた。雑誌論文は、計19件、学会発表は、計2件、図書は、計6件の研究実績である。特に雑誌では英語論文を併記することで、国際研究を国際的に発表した。本研究の成果としての結論を以下に整理する。 (1)欧州では戦略的環境アセスメントSEAが2000年の欧州指令によって義務化されたために、多くの国で既に導入していることがわかった。 (2)SEAにおける景観アセスメントの役割が大きく、特にイギリス、イタリアにおいてガイドラインが作成されていることがわかった。また、欧州40ヵ国が調印した欧州ランドスケープ条約でも、景観アセスメントの役割を明確にし、各国でアセスメントの事例、取り組みが見られた。 (3)景観計画(または都市計画)と景観アセスメントの連携がモデル的に確認できたのは、調査対象地の中でイギリスとイタリアである。 (4)日本における景観計画の取り組みは進んでいるが、景観アセスメントが十分なされているとはいえず、市民による反対運動や景観阻害となっている建設行為、田園の管理不足など諸問題が、いくつかの自治体で確認された。一方、日本におけるSEAは、2012年の法改正によって一部日本でも導入が始まった。しかし、その具体性は明確ではなく、実証が今後必要であり、環境政策における景観の取り組み検討が今後の課題となっているのが現状である。(1)から(3)の国際的な研究成果が、日本での取り組みに活用することが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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