2011 Fiscal Year Annual Research Report
ゲームエンジンを用いたクールシティ中枢街区の協調デザインツールの開発と適用
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22560602
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
沈 振江 金沢大学, 環境デザイン学系, 准教授 (70294543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 光彦 金沢大学, 環境デザイン学系, 教授 (40110605)
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Keywords | 屋上緑化 / 太陽光発電 / ゲームエンジン / 建築規制 / デザインコラボレーション / デザインガイドライン |
Research Abstract |
低炭素都市づくりは,地球温暖化を防ぐための重要な都市政策である.クールシティ中枢街区の形成は都市デザインの新しい課題であり,情報技術の発達により,地域・都市計画の分野において,多くの計画デザインツールが開発されるようになってきている.本研究では,ゲームエンジンの開発キットを用いて,E-learningができるマルチユーザ環境を構築する.さらに,ユーザがクールシティ中枢街区を仮想空間として共有し,低炭素都市づくりのあり方を学習し,クールシティのコラボレーションデザインをネットで検討できるようにする。 研究事項1クールシティ中枢街区のモデル事業地区の調査 認定モデル街区の現地調査において、補足調査を行った. 研究事項2仮想空間における低炭素都市づくりに関する施策の再現 中心市街地にあるエコネットワークや公園の計画デザインの協調デザインツールを開発し,建築規制に基づいて,屋上緑化、太陽光発電の技術対策を導入した場合建築可能空間を検証した. 研究事項3クールシティ中枢街区の実現のためのデザインコラボレーションツールの構築 Unityを購入したので、昨年度の開発を引き続き、仮想空間に取り込んでいる関連施策を解説するため,教育エージェントの構築をする.このエージェントは仮想空間の中で,シナリオ通りに解説を掲示板や音声で行う.体験者Avatarの要求で,具体的に計画内容を掲示板で説明をするとかを行える.昨年度に引き続き、研究事項4に用いられる事例地区にし、学習ゲームを構築する. 研究事項4昨年度と同じように、事例地区におけるデザインコラボレーションの実験について、代替案シナリオの作成とシミュレーションの実行を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初計画として、関連地区の調査やオンラインツールの開発、実験などを予定として立てた。地区レベルのエコネットワーク、公園などの空間要素に関して、協調デザインのツールを開発し、実験を行い、研究成果を発表した。なお、建物に関して、建築規制や環境を取り入れたデザインガイドライン、たとえば、屋上緑化、クラインとサーバーモデルを構築し、太陽光発電を導入した建築可能空間のシミュレーションツールを開発し、研究結果のまとめや論文化を行う段階に入っている。これまで、すでに5編の英語論文を公表し、4編が査読あり、1編は国際会議の発表論文である。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究計画を継続的に遂行し、クラインとサーバーモデルの構築により、クールシティ中枢街区に関する関連施策を導入した学習システムを継続的に構築したいと考える。
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