2012 Fiscal Year Annual Research Report
タウンハウス団地の住み手の改変行為による生活景の評価と更新手法に関する研究
Project/Area Number |
22560609
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
三輪 康一 神戸大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10116262)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗山 尚子 神戸大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (00362757)
末包 伸吾 関西大学, 工学部, 教授 (10273757)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | タウンハウス団地 / 住宅地景観 / 生活景 / 神戸市 / 景観マネジメント / 連担建築物設計制度 / 近隣住環境計画制度 / 個別建替 |
Research Abstract |
最終年度における,研究目的,研究実施計画に即し,以下の調査,分析を行い,所定の成果を得た. 1.タウンハウス住戸の個別建替えの実態把握:タウンハウス団地における住戸の個別建替えの実態を把握するため,神戸市ニュータウンの7団地の17事例について,関係資料による量的な分析や現地調査を行った.その結果,建替え前後での床面積の増加と,デザインの変化として,周辺と色彩や形態の乖離が確認された.さらに建替え住戸の居住者へのヒアリングを実施し,建替えの要因としての住要求や家族構成の変化を明らかにするとともに,建替え住戸のデザイン志向が一般に,周辺の計画的景観に対して,異なるデザイン,すなわち異化のデザインを志向していることを示した. 2.タウンハウス住戸の個別建替えシミュレーション:個別建替えのルールを検討するため,建替えモデルによる景観シミュレーションを行った.シミュレーションの条件として,住戸単位で敷地が画定される際の接道規定や北側斜線制限を適用除外するため,連担建築物設計制度を活用し,その条件のもとで,規模,形態,最高高さ,屋根形状を変化させる代替案を比較検討した.その結果,一定の床面面積を確保しつつ,圧迫感の低減と周辺のデザインに調和する建替えケースを見出した. 3.タウンハウスの個別建替えのためのガイドライン検討:以上を踏まえて,本研究のまとめとして,タウンハウスを個別に建替えるガイドラインの考え方と内容を提起した.制度的スキームとして,連担建築物設計制度と,神戸市の独自制度である近隣住環境計画制度を活用する.住棟や団地全体で連担制度を適用し,個別敷地に係る集団規定を緩和し,居住者間の合意のもとに,交通上,安全上,防火上,衛生上必要な環境条件を担保し,さらにタウンハウス団地の景観を維持,形成するため,近隣住環境計画によって,建物の配置やデザイン,緑化などに基準を設けるものとする.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)