2011 Fiscal Year Annual Research Report
「賑わい性能」の定量化・可視化とウェブを介した情報共有サイトの構築
Project/Area Number |
22560615
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
有馬 隆文 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 准教授 (00232067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂井 猛 九州大学, 新キャンパス計画推進室, 教授 (30253496)
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Keywords | 賑わい / 中心市街地 / GIS |
Research Abstract |
1)前年度に設定した指標の改善:昨年度に「賑わい性能」を評価するための指標を設定したが、3都市の中心市街地に適応した結果、都市間相互に有意な差を見出せない指標や作業効率の観点から改善が必要な指標があったため、幾つかの指標の削除と追加を行った。 2)研究対象地の調査:昨年度は申請額に対し交付額が減額されたため調査対象地数を減らしたが、本年度の予算にて、長崎県佐世保市、福岡県久留米市、佐賀県佐賀市の中心市街地のGISデータを購入し現地調査を行った。調査範囲は、前年度と同様に電子電話帳を活用して、買回り品や飲食店の住所データを座標データに変換し、その集積状況を地図上で確認して設定した。現地調査は教員と学生4名が役割分担を定め実施した。 3)GISへのデータ入力:現地調査の結果をGIS(地理情報システム)に入力し、バッファリングやオーバーレイの空間解析機能を利用して、都心のアクセス性、店舗や人口の集積度、来訪者の回遊のしやすさなどをグラフィックと数値情報で表現した。 4)分析:前年度に調査を実施した熊本市、大分市、長崎市と今年度に調査を実施した佐世保市、久留米市、佐賀市の中心市街地の分析結果を相対的に比較し、6つの中心市街地の課題やメリット・デメリットを浮き彫りにすることできた。 5)研究成果の報告:本年度の研究成果を取りまとめ、平成24年3月に行われた日本建築学会九州支部研究報告会にて報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成22年度には論文(査読あり)1編、報告(査読なし)1編を公開し、平成23年度には報告(査読なし)1編、九州大学博士論文1編を公開している。平成25年度5月に論文(査読あり)に投稿予定であり、おおむね順調に成果をあげている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度が最終年度であるため研究全体の総括を行うと共に、研究成果を学会(査読あり)に投稿する。また、分析結果をまちづくりの現場で活用できるようWEBページを構築して広く公開する。
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Research Products
(2 results)