2011 Fiscal Year Annual Research Report
建設副産物発生量予測に基づいた静脈物流システムに関する研究
Project/Area Number |
22560628
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
宮崎 隆昌 日本大学, 生産工学部, 教授 (80059998)
|
Keywords | 建設副産物 / 最適化シミュレーション / マニフェスト / 土地利用 |
Research Abstract |
本研究は,建設副産物発生-中間処理-最終処分・再資源化までの建設副産物循環に着目し,大都市圏における建設副産物の発生量の推定及び将来予測を地理情報科学及び都市解析の側面から行い,副産物処理能力・輸送費最小化・CO2抑制・住環境保全・再資源化施設への近接性を制約条件に,建設副産物中間処理施設立地の最適化を行うことを目的としている。 具体的な研究課題として,以下の三つを掲げている。I 土地利用用途分類を基にした建設副産物発生量の推定と将来予測(22年度) II CO2発生量,粉塵浮遊量,騒音等調査による原単位の整備とメッシュデータ作成アルゴリズムの構築(23年度) III 建設副産物の再資源化(リサイクル)に配慮した中間処理施設立地の最適化シミュレーション(24年度) 本年度は,CO2発生量をベースにした原単位の作成,中間処理施設最適配置の検討,メッシュデータ作成アルゴリズムの構築を実施し,次年度の最適化シミュレーションに向けた基礎資料の作成を行った。 また,シミュレーションに用いている土地利用現況データが古く,シミュレーションのみによる建設副産物中間処理施設の最適配置の検討は昨今の社会情勢の変化に対応した場合の最適化と乖離する可能性があるので,千葉県における建築解体現場を事例とした副産物発生実態調査(マニフェスト伝票による建設副産物発生量実態調査)による原単位の作成も合わせて実施し,上記最適化シミュレーションの確度向上に備えた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度までに,千葉県,神奈川県を対象としたデータ整備を実施した。今年度は東京都のデータも整備し,首都圏全体を網羅した都市圏全体をカバーする形でシミュレーションに望みたい。
|
Strategy for Future Research Activity |
国土交通省発行の国土数値情報の使用に合わせて,国土地理院発行細密数値情報も用いることにより,より精度の高い最適化シミュレーションを実施する予定である。その場合,両者の整合性には十分注意して実施する所存である。
|
Research Products
(6 results)