2012 Fiscal Year Annual Research Report
日本の伝統的木造民家における部材名称の標準化と英語表記に関する研究
Project/Area Number |
22560647
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
堀江 亨 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (70256832)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 建築史・意匠 / 伝統木造 / 構法 / 民家 / 用語 / 英語 / 日本 / イギリス |
Research Abstract |
1. 日本民家の部材名称の妥当性の検証:前年度に行った主要辞書の比較と文化財修理技術に詳しい有識者へのヒアリングで得られた結果をもとに、古辞書、古文献を当たったが、語義の解説が不充分であり検討を打ち切った。日本の民家研究の先達へのヒアリングを行い、重要な知見を得た。既往の文献 (辞書、重文修理報告書、民家緊急調査報告書等)およびヒアリング結果から得られたデータを集約した資料集を作成した。日本民家の多様かつ複雑な架構法を体系化することにより、相応の確度ある標準名称を提示し、実出呼称との対応を明確に示した。 2. イギリスの民家研究者へのヒアリングと日英用語法の確認:日英の標準的な架構類型の対応を示し、部材の位置からみた日英用語対応の大まかな枠組を示した。イギリスの民家研究者に対するヒアリングにおいて、この枠組を示し議論することにより、日英部材の構法のコンテクストの差異をかなりの程度まで知り得た。 3.日英主要部材の名称対比データベースと図説用語集の作成:これまでの研究結果をもとに、日英の主要架構類型における用語を図説した。ただし所期の目的であるイラストを併用した日英対訳の用語集は、ひとつの部材用語の意味の範囲が多重的であり、意味の多重構造を図式化するような作業をしてからでなければ、日英用語対応の全体像をきめ細かく検証したことにはならないとの認識を得るに至ったため、それぞれの国での架構類型別の標準的な主要部材用語を示すにとどめた。また軸組・小屋組の部位ごとに、架構における部材の位置や働きが同じものを対照したうえで、日英の対応用語を体系的に示し、日英の部材名称の一義性もしくは多義性を考察し、それらを図説データベースとしてまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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