2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22560667
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
熊田 伸弘 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (90161702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武井 貴弘 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 准教授 (50324182)
米崎 功記 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教 (20377592)
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Keywords | 金属石鹸 / 水熱反応 / 金属酸化物微粒子 / グラファイト / 複合材料 / ナノ粒子 / 機能性材料 / 粒子形態制御 |
Research Abstract |
金属石鹸は長鎖脂肪酸の金属塩の総称であり、一般に非極性有機溶剤への溶解性や樹脂との相溶性がよいことから、合成樹脂・錠剤製造時の滑沢剤や離型剤、製紙・金属加工用潤滑剤およびゴム工業用打ち粉などに応用されている。しかし、金属石鹸を出発物質にした機能性金属酸化物の合成はこれまでほとんど試みられていないので、鉄およびコバルトを中心にして金属石鹸を用いた新しい機能性材料の合成を試みた。 鉄ナフテンを水熱反応の原料としたところ中空粒子の鉄酸化物(マグネタイト)を合成することに成功した。水熱条件の中でも水相と油相との割合が中空状粒子の生成には重要な条件であることを明らかにした。 コバルトナフテンを用いた水熱反応ではナノシート状の水酸化コバルトが生成することをすることを見出した。さらにこのナノシート状の水酸化コバルトを酢酸水溶液を用いて水熱処理することで、リング状のスピネル型酸化コバルトが生成することも見出した。また、ナノシート状の水酸化コバルトを出発物質として水酸化リチウム水溶液で水熱処理することで、板状のLiCoO_2を生成することができた。LiCoO_2は二次電池の正極材として重要な化合物であり、粒径が均一で板状なLiCoO_2を合成することができたので、今後その電池性能を検討していく予定である。 金属石鹸とフェノールあるいはフルフリルアルコールを混合し、不活性雰囲気下で加熱することで、金属-グラファイト複合体の合成に成功した。次年度以降この複合体の特性評価を行う予定である。
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Research Products
(4 results)