2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22560667
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
熊田 伸弘 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (90161702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武井 貴弘 山梨大学, 医学工学総合研究部, 准教授 (50324182)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 金属石鹸 / 水熱反応 / 金属酸化物微粒子 / グラファイト / 複合材料 / ナノ粒子 / 機能性材料 / 粒子形態制御 |
Research Abstract |
金属石鹸は長鎖脂肪酸の金属塩の総称であり、滑沢剤や離型剤などに応用されているが、金属石鹸を出発物質にした機能性金属酸化物の合成への応用はこれまでほとんど試みられていない。そこで、本研究では鉄およびコバルトを中心にして金属石鹸を出発物質に用いた水熱反応により新しい機能性材料の合成を試みている。 鉄ナフテンを水熱反応の原料としたところ中空粒子の鉄酸化物(マグネタイト)を合成することを報告し、さらに水熱条件の中でも水相と油相との割合が中空状粒子の生成には重要な条件であることを明らかにした。 鉄ナフテンをコバルトナフテンに出発物質を変化させて水熱反応を行ったところナノシート状の水酸化コバルトが生成することがわかった。さらにこのナノシート状の水酸化コバルトを酢酸水溶液中で水熱処理することによって、リング状のスピネル型酸化コバルトが生成し、水酸化リチウム水溶液中で水熱処理することで、板状のLiCoO2を生成することができた。これらの結果を踏まえて、金属板あるいはプラスチック板上への薄膜形成を試みたが、金属石鹸自身が粘性の高い有機成分を多く含んでいることにより、薄膜を形成することはできなかった。 24年度はニッケルナフテンを用いた水熱反応によってコバルトの場合と同様にナノシート状の水酸化ニッケルを合成することができ、それを350℃に加熱することによって多孔性の酸化ニッケルが生成することを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)