2010 Fiscal Year Annual Research Report
希土類添加シリカガラスにおける構造無秩序性と光学特性の相関
Project/Area Number |
22560672
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Research Institution | Toyota Technological Institute |
Principal Investigator |
齋藤 和也 豊田工業大学, 工学部, 教授 (20278394)
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Keywords | シリカガラス / ファイバレーザー / ファイバアンプ / 仮想温度 / 希土類 / フォトダークニング |
Research Abstract |
本研究では、超高出力単一モード10kW級)ファイバレーザーおよび、超高率ファイバアンプを目指して、希土類の発光効率およびフォトダークニングと仮想温度との相関を明らかにすることを目的としている。本年度の成果を以下に記す。 (1) 高品質希土類添加シリカガラスの作製 筆者らが開発した希土類添加装置を付置したMCVD装置により、以下の高品質な希土類(Yb, Er, Tm)添加シリカガラスを作製した。 (2) 希土類添加シリカガラスにおける仮想温度の決定 作製条件および熱処理条件を変えたシリカガラスを作製して、赤外吸収ピーク位置より仮想温度を決定した。 (3) 希土類添加シリカガラスにおける光学特性と仮想温度の相関把握 仮想温度を決定した試料において、蛍光スペクトル、蛍光寿命、吸収スペクトル等の仮想温度依存性を測定し、構造無秩序性と希土類の光学特性の相関を明らかにした。 (4) フォトダークニングの調査 上記試料において、フォトダークニングについて調べた。 (5) ファイバにおける光学特性と仮想温度の相関把握 ファイバ紡糸を行い、光学特性を調べた。また、仮想温度との相関を調査中である。
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