2011 Fiscal Year Annual Research Report
希土類添加シリカガラスにおける構造無秩序性と光学特性の相関
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22560672
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Research Institution | Toyota Technological Institute |
Principal Investigator |
齋藤 和也 豊田工業大学, 工学部, 教授 (20278394)
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Keywords | シリカガラス / ファイバレーザー / ファイバアンプ / 仮想温度 / 希土類 / フォトダークニング / フォトブリーチング |
Research Abstract |
本研究では、超高出力(単一モード10kW級)ファイバレーザー、および、超高効率ファイバアンプを目指して、希土類の発光効率およびフォトダークニングと仮想温度との相関を明らかにすることを目的としている。本年度の成果を以下に記す。 (1)仮想温度とフォトダークニングの相関を明らかにした。 フォトダークニングの仮想温度依存性を測定し、構造無秩序性の変化に伴うフォトダークニングの変化を明らかにした。 (2)フォトダークニングで生成する欠陥種を同定した。 上記試料において、フォトダークニングで生成した欠陥種を同定し、フォトダークニング発生要因を明らかにした。 (3)フォトダークニング抑制効果の高いファイバを開発に取り組んだ。 (4)上記結果を基に、フォトダークニング抑制効果の高いファイバを開発に取り組み、フォトダークニング抑制効果の高いガラス組成の1つを見出した。 (5)フォトブリーチングの照射光波長依存性を明らかにした。 フォトブリーチングの発生機構を明らかにするために、照射光波長依存性を調べた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フォトダークニングおよびフォトダークニングの発生機構を明らかにすることができ、また、フォトダークニング抑制効果の高いガラス組成を見出した。
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Strategy for Future Research Activity |
最後の1年で、フォトブリーチングの機構を明らかにし、フォトブリーチングを利用したフォトダークニング抑制法の開発を行う。また、フォトダークニング抑制効果のより高いガラス組成の探索を行う。
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Research Products
(3 results)