2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22560728
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
長 秀雄 青山学院大学, 理工学部, 准教授 (60296382)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 非破壊検査 / 非線形超音波 / 界面波 / ガスケット / 接合状態 |
Research Abstract |
2012年度は,振動子を2枚を貼りつけた非線形超音波計測用の探触子の製作を最初に行った.すなわち,2MHzの縦波励起用の円形振動子を2枚接着し,励起では2枚を一度に励振することで1MHzの縦波を励起し,検出では個別に動作することで2 MHzの縦波を効率良く励起する.励起および検出効率を既製品である1 MHzと2MHzの縦波探触子と比較した結果,それぞれにおいて既製品の探触子とほぼ同等な性能を示したが,励起と検出の切替時のノイズが検出波形を歪めていたので,今後はその部分の改良を行う. 次に,界面波の計測をするために数値計算を行った.すなわち,界面に剛性の小さい層が存在する場合(フランジ接続時のガスケット)では,剛性の小さい層に沿って超音波が伝搬することが知られており,その速度や減衰から接触具合を評価できるか否かについて時間領域差分法を用いて検討を行った.その結果,フランジ接合部のガスケットに沿って界面波は,界面から浸透深さ1波長程度で伝搬するため界面部の特性の反映すること,2つの異なるモードが干渉しながら伝搬することを確認した.また,それぞれのモードの伝搬速度は波長依存性を示すが,ガスケットの物性に依存して変化することも確認した.すなわち,ガスケット劣化に伴う物性変化を検出できる可能性があることが分かった.一方,界面波の波動減衰は,界面波は2つのモードの干渉が顕著に起こるため下印象によって振幅が大きく変動することから計測する際にはかなり注意が必要であることがわかった. 今後は,これらの波動についてモデル試験片を用いて界面波を実際に検出し,計算結果との比較を行うことでガスケットの物性変化を捉えられるか検討する.最終的には,昨年度までの非線形超音波での計測手法と今年度検討した界面波によるガスケットの劣化評価手法を組合わせて,フランジの接合状態を評価する手法を検討する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)