2012 Fiscal Year Annual Research Report
有明海異変の原因解明のための高精度懸濁物モデルの構築
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22560796
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
濱田 孝治 佐賀大学, 低平地沿岸海域研究センター, 准教授 (30294979)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 沿岸海洋学 / 海洋工学 / 数値シミュレーション / 懸濁物質 / 有明海 |
Research Abstract |
複数粒径分画,多層底泥に対応した懸濁物質計算プログラムを構築し,公開した. 構築したモデルを有限体積法沿岸海洋数値モデルFVCOM(Chen et al.,2006)に組み込み,有明海奥部の懸濁物質のシミュレーションを実施した.再懸濁特性は山本ら(2009)による閾値なしの式に従うものとし,有明海奥部,諌早湾,筑後川感潮河道,有明海中央以南のそれぞれについて,山本ら(2006),Jia et al.(印刷中),横山ら(2008),近藤ら(2003)の底質実測値を用いてマッピングを行った.モデルの結果は実測とよく一致した. 鉛直1次元モデルとしてのテストは多粒径分画について行ったが,上記シミュレーションでは再懸濁特性の定式化が1分画についての物であることから1分画としている.圧密による再懸濁特性の変化については十分な知見が得られていないことから,新たに堆積した場合のみナッジングによってあらかじめ与えた鉛直プロファイルに同化させる方法を採用した.波浪の影響については考慮することができなかった. プログラムは任意の数値モデルへの組み込みが容易となるよう,鉛直1次元モデルとして公開し(参考URL),また,実用性を考慮しFVCOMへの組み込みモジュールとしても公開した. 再現計算の成果はウェブサイトにおいても公開する予定である. 参考URL : http://www.ilt.saga-u.ac.jp/hamada/wiki/
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)