2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22560804
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
藤井 義明 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70192309)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
児玉 淳一 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70241411)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 岩石 / 浸透率 / 破壊 / 温度 / 封圧 |
Research Abstract |
変形・破壊に伴う支笏溶結凝灰岩、来待砂岩、稲田花崗岩の浸透率の変化とそのメカニズムを明らかにすることを目的として、浸透率を計測しながら三軸圧縮試験を行った。 凝灰岩では、変形・破壊に伴い浸透率は低下した。破壊後の浸透率は、295Kでは1 MPaで大きく、353Kでは有効封圧(以下、封圧)の影響ははっきりしなかった。破壊後の浸透率は、295Kと353Kを比べると353K方が小さかった。 砂岩では、差応力が増えるにつれて浸透率は小さくなり、最大差応力前に最小値となった。その後破壊に伴って浸透率は増加し、残留強度状態においてはほぼ一定値を示した。浸透率の最小値、及び破壊後の浸透率は、封圧が大きくなるにつれてやや小さかった。また、破壊後の浸透率は353Kの方が295Kよりも小さかった。破壊前と比較した浸透率の最小値の減少割合は、どちらの温度でも封圧が大きくなるにつれて大きくなった。破壊前の浸透率と比較した圧縮後の浸透率は、295Kでは9 MPa以下の場合に増加、11 MPa以上の場合に減少した。353Kでは1 MPaの場合に増加、3 MPa以上の場合に減少した。 花崗岩では、軸載荷時の挙動は砂岩と同様であった。圧縮後の浸透率は9 MPaまでは封圧が大きくなるにつれ小さくなったが、11 MPa以上ではやや大きかった。変形・破壊前の浸透率、浸透率の最小値、圧縮後の浸透率は295Kの場合より353Kの方が小さかった。破壊前の浸透率と比較した浸透率の最小値の減少割合は、封圧が大きくなるにつれて大きくなった。温度の影響はみられなかった。破壊前の浸透率と比較した圧縮後の浸透率の増加割合は、9 MPaまでは封圧が大きくなるにつれ小さくなったが、11 MPaからは封圧が大きくなるにつれ大きくなった。この傾向は295Kで明瞭だった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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