2010 Fiscal Year Annual Research Report
海底熱水活動の三次元可視化および湧出量計測手法の開発
Project/Area Number |
22560806
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
望月 将志 東京大学, 生産技術研究所, 助教 (60334364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
韓 軍 東京大学, 生産技術研究所, 特任准教授 (00422428)
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Keywords | 海洋探査 / 海洋工学 / 海洋資源 / 海洋環境 |
Research Abstract |
研究初年度のH22年度は実験を行うための装置準備を行うと共に、ソフトウェア開発を開始した。当初、2基の音響ビデオカメラDIDSONを使って対象の3次元イメージの構築を目指していたが、実際に観測の現場で使うことまで思いを巡らせると、海底への設置が容易ではなく、DIDSONの機動性を損なうものでしかなくなる。このことからDIDSON1基とパンチルト装置による構成とし、パンチルト装置によって音響ビームを掃引させて、水中物体の3次元イメージングを行うシステムの開発を目指した。 (1)DIDSONのチューニング---掃引方法を試みるために音波ビームを絞り込むためのコンセントレーションレンズを装備。接続経路からのノイズ混入を減ずる目的で内蔵メモリの増設。 (2)観測(実験)システムの構築---DIDSON専用パンチルト装置の導入。DIDSONとパンチルト装置を接続し、ケーブルの引き回し方法を中心とした取り付け方法の決定。DIDSONソフトウェアからのパンチルト制御実験。 (3)実海域における観察実験---モックアップを作成して実験水槽での観測から始めようと考えていたが、実海域での走行型ROVの走行実験に参加する機会を得、実海域の海底地形を対象とした観測をおこなうことで、水中物体の3次元イメージングを行うためのデータ収集を実施。走行型ROVの上部に観測システムを設置し、周辺の特徴的な地形(岩礁,砂地)の音響映像撮影を行った。 (4)ソフトウェア開発---ソフトウェア作成の第一歩として、隣接するフレームデータの重ねあわせを行い、海底地形のモザイク画像の作成を実施した。
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