2011 Fiscal Year Annual Research Report
扇状地地域における地下水利用型地中熱利用の最適設計法の研究
Project/Area Number |
22560807
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
大谷 具幸 岐阜大学, 工学部, 准教授 (20356645)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神谷 浩二 岐阜大学, 工学部, 准教授 (50252119)
|
Keywords | 地熱 / 地質学 / 地中熱利用 |
Research Abstract |
地下水利用型地中熱利用システムをわが国で効率的に導入するために、扇状地地域に特化して、その地域の地質構造や地下水流動を最大限に活用した最適設計パターンについて明らかにするのが本研究の目的である。そのために、平成23年度は、以下の研究を実施した。 【A.同一帯水層を用いた地下水循環試験】 平成22年度に実施していない夏季の循環試験を行った。 【B.異なる帯水層を用いた地下水循環試験】 揚水井、還元井、観測井の組合せを入れ替えて、異なる帯水層を用いた地下水循環試験を冬季に実施した。試験では、浅部帯水層から揚水を行い、深部帯水層に還元した。 【C.シミュレーションとのマッチング】 シミュレーションソフトWASY社製FEFLOW(現有物品)を用いて、地下水循環装置による地層中での水と熱の挙動について数値的に表現する現地モデルを構築した。この作業は平成22年度の作業に引き続いており、AとBの地下水循環試験の測定結果に基づいて、前年度に作成した現地モデルを修正した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度までに計画していた実験を予定どおり実施することができ、順調に進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
最終年度に当たる平成24年度は、当初の予定どおり地下水循環実験の継続を行うとともに現地モデルの確定を行い、最適設計法の提案を行う予定である。なお、実験結果によっては、還元地下水の温度をより大きく変化させるように装置改良を行う予定である。
|