2012 Fiscal Year Annual Research Report
部品リユースを伴う環境配慮型製品の環境効率最大化に基づく最適物理寿命設計
Project/Area Number |
22560816
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
奥村 進 滋賀県立大学, 工学部, 教授 (70204146)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | リサイクル工学 / 環境配慮型製品設計 / 環境効率 / リユース |
Research Abstract |
使用済みの工業製品からリユース可能な部品を取り出し,それを新規に製造する工業製品に組み込む生産方式 (リマニュファクチャリング) は,すべての部品を新規に製造して組み込む生産方式よりも環境への負荷 (環境インパクト)が低減できる.リマニュファクチャリングは,製造段階における環境インパクトを比較的容易に低減できるが,リユース部品の耐用年数(耐久性,寿命分布)について設計段階で十分に考慮し,使用段階において故障することがないようにしなければならない.本申請では,環境インパクトの低減において「効率」の概念を取り入れ,環境効率が最大となるようなリユース部品の物理寿命分布をライフサイクルシミュレーションに基づいて考察した. 使用済み製品から取り出したリユースユニットがリユースされる場合,同一製品の製造に使用されることもあるが,他製品の製造に使用されることもある.他製品としては,モデルチェンジ後の製品とその製品のバリエーションが考えられる.そこで,製品モデルチェンジを伴う環境配慮型製品におけるリユースユニットの物理寿命分布が環境インパクトに及ぼす影響について考察した. リユースユニットに関するリユースの可否を判断する場合,個々のリユースユニットの状態を低費用でかつ短時間で診断できる方法を用いて残存物理寿命が正確に予測できると,リユースによる環境への負荷の低減とともにリマニュファクチャリング製品の製造コスト低減の双方を実現できることが期待される.しかし一般には低費用かつ短時間で残存寿命を正確に予測するのは困難と考えられる.そこで,比較的簡単に判断できる方法として,「回数基準」と「時間基準」という「リユース判断基準」を設けて判断するものとし,それらの設定がリユースユニットの最適な物理寿命分布にどのような影響を及ぼすのかを考察した.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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