2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22560827
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
玉川 洋一 福井大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40236732)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 正明 高エネルギー加速器研究機構, 素核研, 名誉教授 (40013388)
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Keywords | γ線 / コンプトン散乱 / 原子力施設 / 廃炉 |
Research Abstract |
本研究の平成22年度の研究成果は次の通り. 1. コンプトンスコープ制作のための計算機シミュレーションの実施 GEANT4シミュレーターによるシミュレーションを行った.種類はNaI(T1)で2インチ,1インチ,およびLaBr31インチの3種類とした.その結果結晶間距離30cm角度30度-45度の配置で1インチ結晶を用いる場合が検出効率・角度分解能を高く維持できることが明らかとなった. 2. LaBr3シンチレーターによる基礎実験 NaI(T1)に替わってエネルギー分解能の高いLaBr3(1インチ)結晶による実験を行ったところ,Co-60(1.33MeV)でのエネルギー分解能は約1%となり,NaI(T1)1インチの2.2%に比べて2倍以上のエネルギー分解能を有していることを確認した.LaBr3シンチレーター2本を組み合わせてコンプトンスコープを形成し実験を行い,散乱角30度において目標とする角度分解能3度以下を達成した. 3. FADC導入のためのプログラム開発 できるだけ少ない波形形成回路モジュールで,シンプルな計測システムを実現するため,500MHz動作でプログラム可能なFPGA搭載型FADCを用いるための整備を行った.データ取得のためのプログラム開発を行い,2chでの動作試験を行った. 4. 検出器ヘッド固定化装置の設計 1. のシミュレーション結果を基に,全方向有感型検出器とするための4つのシンチレーターヘッドを固定するための装置を設計した.
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Research Products
(2 results)