2012 Fiscal Year Annual Research Report
植物の伸長成長を制御する新たなジベレリン情報伝達ネットワークの解明
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22570036
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石田 さらみ 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (20282725)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ジベレリン / 情報伝達 / タンパク質キナーゼ / カルシウム / フィードバック |
Research Abstract |
これまでの研究により、ジベレリン内生量情報伝達に関わる転写活性化因子RSGの機能制御機構の解明に成果を上げてきた。 その機能制御機構の実体は負の制御因子・14-3-3タンパク質との複合体形成を介した細胞内局在制御であった。 ジベレリン内生量が上昇すると、CDPK1によりRSGのS114がリン酸化され、リン酸化S114を介してRSGは14-3-3と複合体を形成し核外に輸送される結果、ジベレリン生合成酵素遺伝子の転写が抑制される。 本年度はCDPK1に着目し、CDPK1-RSG/14-3-3経路の上流を探る解析を試みた。 RSGにジベレリン内生量情報を伝達するカルシウム依存性タンパク質キナーゼであるCDPK1はジベレリンによりリン酸化を受ける事を明らかにしている。 このリン酸化の意義を探るため、ジベレリンによりリン酸化されるCDPK1のアミノ酸の同定に着手した。 又、CDPK群は自己リン酸化を受ける事が多く報告されている。 そこで、まず大量精製が可能なリコンビナントGST-CDPK1を大腸菌内で過剰発現させ、GSTタグを用いて精製してin vivo自己リン酸化反応を行い、SDS-PAGEにて精製後、質量分析による自己リン酸化部位の同定を行った。 その結果、CDPK1が特異的基質を認識する領域であるのN末端variable領域の6番目のセリン残基と21番目のスレオニン残基にリン酸基が導入されている事を明らかとした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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