2012 Fiscal Year Annual Research Report
mRNA代謝制御因子SAP130の植物形態形成における制御機構
Project/Area Number |
22570041
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
柘植 知彦 京都大学, 化学研究所, 助教 (50291076)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | SAP130 / SF3b / COP9シグナロソーム / スプライソソーム / 花粉形態形成 |
Research Abstract |
本研究では、SAP130(SPLICEOSOME ASSOCIATED PROTEIN 130)機能に着目して、植物形態形成の分子メカニズムの解明を目的とした。 SAP130は、mRNA代謝に関わるSF3b、転写制御に関わるSTAGAやTFTC、タンパク質分解制御に関わるCRL型E3やCSNなどのタンパク質複合体に同定され、その機能は多岐にわたる。ここでは、SAP130が結合相手に依存して機能『モード』を使い分けるものと考え、各モードでSAP130が担う制御機構とそのターゲット遺伝子群の解明を目指した。 今年度の成果を以下に列記する。 花粉から全mRNAを抽出して定量的に転写産物量発を解析する系を確立したので、これを用いてSAP130のターゲット候補因子群の解析を進めている。またSAP130とCSN1とを安定して産生するin vitro系を確立し、その結合部位がCSN1のcoiled-coilよりさらにN末端の領域にあることを見出した。これらの知見をもとに、SAP130-CSN1結合部位の詳細な決定を目指し、両タンパク質の結晶構造解析を共同研究で進めている。 また、SAP130と結合するCSN1の部分相補変異植物が、不稔形質を示すものがあることが前年度判明したので、その原因を詳細に解析した。まず、CSN1の部分相補変異植物の花粉は生存率、発芽率がともに低いことが判明した。つぎに、この植物では花粉形態形成のmicrospore期からbicellular期への移行期に形態形成異常があることが明らかとなった。これらの花粉における異常は、形態的にも異常が発生する時期的にもSAP130発現抑制植物のそれと一致する。 これらの結果からSAP130とCSNとが協調的に制御する共通メカニズムが存在すると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] The Arabidopsis COP9 SIGNALOSOME INTERACTING F-BOX KELCH 1 protein forms an SCF ubiquitin ligase and regulates hypocotyl elongation.2013
Author(s)
Franciosini A, Lombardi B, Iafrate S, Pecce V, Mele G, Lupacchini L, Kondou Y, Gusmaroli G, Aki S, Tsuge T, Deng XW, Matsui M, Vittorioso P, Costantino P, Serino G.
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Journal Title
Mol Plant
Volume: Mar 9. Epub ahead of print
Pages: in press
DOI
Peer Reviewed
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