2012 Fiscal Year Annual Research Report
バクテリア型色素体RNA結合因子による葉緑体分化制御機構の解明
Project/Area Number |
22570045
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
楠見 健介 九州大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (00304725)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 葉緑体 / 転写制御 / RNA結合タンパク質 / イネ / シロイヌナズナ / 器官分化 / 温度感受性 / 色素体 |
Research Abstract |
(1)NUS1タンパク質の特異的会合因子の探索 抗NUS1抗体を用いて、NUS1が高発現する組織の絞り込みをイネとシロイヌナズナで行い、イネは20℃栽培時の幼苗において、葉の発生ステージP4ステージ前期に相当する抽出前の4cm葉、シロイヌナズナでは10℃生育の展開中の子葉であることをつきとめた。これらの組織からタンパク質を抽出し、抗NUS1ポリクローナル抗体と免疫沈降により会合因子の回収を試みたが、上手くいかなかった。並行して、NUS1にエピトープタグcMycもしくはFLAGを結合し過剰発現させた35S-NUS1:Myc、35S-NUS1:FLAG形質転換体をイネとシロイヌナズナの両方で作製した。共に野生株に加えNUS1機能欠失株に導入し、低温で白化する表現型が相補される系統を選抜し、抗cMyc、抗FLAG抗体で認識することを確認した。現在これらの系統を用いて会合因子の探索を進め、候補タンパク質を数種同定中である。 (2)NUS1、NUS2タンパク質とP-NUSが結合する葉緑体RNA上の領域特定 合成RNA とゲルシフトアッセイ法により、既にNUS1、NUS2タンパク質が結合することが分かっている葉緑体16S rRNAの5'隣接領域における、結合領域の絞り込みを行った。スロットブロット解析とゲルシフトアッセイの結果、NUS1, NUS2共に、rrnオペロンの転写開始点付近(-35/-10領域)に対応するRNAに最も強い結合を示した。この付近のRNA量を野生株とNUS1機能欠失株で比較した結果、NUS1はrRNAオペロン上流の読み枠であるtrnVからread-throughされてできた未成熟RNAもしくは転写集結に関わる可能性が示された。また、タンパク質単体では、NUS2のNusBドメインのRNA結合機能はNUS1と共通であることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Diversity in Guanosine 3′,5′-Bisdiphosphate (ppGpp) Sensitivity Among Guanylate Kinases of Bacteria and Plants2014
Author(s)
Nomura, Y., Izumi, A., Fukunaga, Y. Kusumi, K., Iba, K., Watanabe, S., Nakahira, Y., Weber, A. P., Nozawa, A., and Tozawa, Y.
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Journal Title
J. Biol. Chem.
Volume: in press
Pages: in press
DOI
Peer Reviewed
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