2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22570047
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
門田 明雄 首都大学東京, 理工学研究科, 教授 (60152758)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 葉緑体運動 / アクチンフィラメント / 光運動反応 / フォトトロピン / ヒメツリガネゴケ / ゼニゴケ / ホウライシダ / GFP |
Research Abstract |
ゼニゴケ、ヒメツリガネゴケの青色光照射による葉緑体光定位運動にともなう葉緑体アクチンフィラメント動態の解析を継続してさらに詳細に行った。ヒメツリガネゴケでは葉緑体アクチンフィラメントの形成に働くと考えられるCHUP1にGFPを融合して発現させ、葉緑体アクチンフィラメントとCHUP1の動態を同時に観察した。前年度にCHUP1が葉緑体上で顆粒として観察され、その形成部位は葉緑体アクチンフィラメントの生成部位と一致することがわかったが、CHUP1が葉緑体アクチンフィラメントの形成に働くとすれば、葉緑体アクチンフィラメントの一端にCHUP1顆粒が存在するはずであるが、すべての葉緑体アクチンフィラメントでこのようには観察されなかった。これは葉緑体アクチンフィラメントが活発な動態を示すことから、形成の後、CHUP1顆粒から切り出されるものと思われる。ホウライシダの青色光によるフォトトロピン依存の葉緑体運動時にも葉緑体アクチンフィラメントの偏在が示されたが(Tsuboi and Wada 2011),光合成依存の赤色光による無指向的な葉緑体運動時の葉緑体アクチンフィラメントについて調べた結果、運動に葉緑体アクチンフィラメントの積極的な関与は認められなかった。また、これはゼニゴケでの赤色光による無指向的な葉緑体運動でも同様であった。さらに、ゼニゴケ、ヒメツリガネゴケ、シロイヌナズナを用いてプロトプラストから単離葉緑体を単離し、in vitro系での葉緑体アクチンフィラメントの形成誘導を様々な条件下で行ったがアクチンフィラメントを生成することはできなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)