2012 Fiscal Year Annual Research Report
藻類におけるオスとメス、2つの性の確立機構に関する分子細胞生物学的研究
Project/Area Number |
22570084
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
宮村 新一 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (00192766)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本村 泰三 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (30183974)
河野 重行 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (70161338)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 性 / 配偶子 / 雌雄性 / 受精 / 海産緑藻 / 接合装置 |
Research Abstract |
ヒラアオノリ、ナガアオサ(アオサ目)などのアオサ藻綱に属する海産緑藻で確認された配偶子の細胞融合部位の非対称性が、他のアオサ藻綱でも成り立つかどうか検証するためにエゾヒトエグサとシワランソウモドキ(ヒビミドロ目)の異形配偶子を用いて電界放射型走査電子顕微鏡と透過電子顕微鏡による観察を行なった。その結果、アオサ目のヒラアオノリなどと同じく、雄配偶子は眼点と反対側の細胞先端近くに接合装置が存在し、雌配偶子では眼点と同じ側に存在することが明らかになった。従って、他のアオサ藻綱の海産緑藻と同じくエゾヒトエグサおよびシワランソウモドキの異形配偶子でも細胞融合部位の非対称性が確認できた。また、また、細胞融合部位の分布と雌雄性に関係は他のアオサ藻綱の異形配偶の場合と同様であった。 さらに、クラミドモナス以外の緑藻綱で配偶子の細胞融合部位の非対称性を検証するためにクラミドモナスに近縁なGonium pectorale の同形配偶子について電子顕微鏡を用いて観察した。その結果、G. pectoraleでは走査電顕を用いて接合装置と眼点の位置関係を明らかにすることはできなかったが、透過電顕を用いることでプラスとマイナスの配偶子で接合装置の配置が非対称であることが確認できた。このことは、アオサ藻綱の海産緑藻やクラミドモナスと同じであった。また、性決定遺伝子MIDとの関係もクラミドモナスと同じであった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Ultrastructural study of plasmodesmata in the brown alga Dictyota dichotoma (Dictyotales, Phaeophyceae).2012
Author(s)
Terauchi, M., Nagasato, C., Kajimura, N., Mineyuki, Y., Okuda, K., Kastaros, C. and Motomura, T
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Journal Title
Planta
Volume: 236
Pages: 1013-1026
DOI
Peer Reviewed
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