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2012 Fiscal Year Annual Research Report

X線結晶解析によるGCase受容体の作動機構の解明

Research Project

Project/Area Number 22570110
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

小川 治夫  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 准教授 (40292726)

Project Period (FY) 2010-04-01 – 2013-03-31
Keywords膜受容体 / ANP / 膜蛋白質 / X線結晶構造解析
Research Abstract

本研究の最終的な目標は、血圧・体液バランスの維持に不可欠な心房性利尿ペプチド(ANP)受容体に代表される、グアニル酸シクラーゼ(GCase)受容体のX線結晶解析を通じ、GCase受容体が「ホルモンを認識する機構」と、「膜を隔ててシグナルを伝達する機構」の構造的解明を行うことである。平成24年度は、(1)ANPの2量体として存在するβANPとANP受容体の複合体構造の解析、(2)GC-B受容体の発現・精製とその機能評価、結晶化、(3)全長受容体の発現・精製に取り組んだ。(1)に関しては、高輝度放射光施設SPring-8を用いて、4.0オングストローム分解能のデータを収集できた。だが、分解能がまだ十分でなく、結合したβANPはおぼろげに見えるものの、完全なモデリングには至っていない。今後も継続し結晶化条件の再検討などを行うことで分解能を上げ、構造を決定したい。一方、(2)に関しては、新たな展開を見せた。受容体のシグナル伝達には受容体が2量体を形成することが肝心であるが、これを直接定量的に観察する手法はこれまで無かった。本年度の研究では、精製蛋白とblue-native-PAGEとを組み合わせることで、GC-BとGC-A受容体がリガンドの結合に応じ2量体を形成することを直接観察できる、簡便な系を構築することができた。また、このシステムを用いることで、リガンドの変異(例えばANPのC末端を削る等)が2量体形成に大きな影響を与えることが判明した。現在、詳細な解析を行っており、近く論文にまとめる予定である。GC-Bの結晶化に関しては取り組んでいるものの、未だ結晶を得ていない。引き続き取り組む予定である。(3)に関しては、可溶化に最適な界面活性剤がドデシルマルトシドであることを見いだした。引き続き大量精製を行い、結晶化を目指す予定である。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] A new method for establishing stable cell lines and its use for large-scale production of human guanylyl cyclase-B receptor and of the extracellular domain2012

    • Author(s)
      Okamoto, N., Ogawa, H., Toyoshima, C.
    • Journal Title

      Biochem Biophys Res Commun

      Volume: 426 Pages: 260-265

    • DOI

      S0006-291X(12)01596-3 [pii] 10.1016/j.bbrc.2012.08.077

URL: 

Published: 2014-07-24  

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