2012 Fiscal Year Annual Research Report
細菌細胞膜の物質透過における長鎖多価不飽和脂肪酸の役割
Project/Area Number |
22570130
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
奥山 英登志 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 准教授 (90125295)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | EPA / チオエステラーゼ / pfa遺伝子 / 多価不飽和脂肪酸合成酵素 |
Research Abstract |
当該年度では、細菌のEPA合成におけるチオエステラーゼ(TE)活性の関与について検討した。EPA合成遺伝子pfaA-E のみからなるベクターpEPAΔ1,3,4,9を導入した大腸菌はEPAを合成する。この結果は、EPA合成ではに1) ホストである大腸菌のTEがEPA合成に関与している 2) Pfa上に未同定のTE活性ドメインが存在する、ことを示唆する。しかし、TE欠損大腸菌をホストにし、pfaA-pfaEからなるEPA合成遺伝子群クローン化されているベクターを導入してもEPAが合成されることから、ホストのTEはEPA合成に関与していないと考えられる。また、EPA合成細菌由来のTE遺伝子ホモログをpEPAΔ1,3,4,9とともに大腸菌に導入したところ、EPAの含量は減少したが、形質転換細胞あたりの脂肪酸含有量は増加した。これは、TEホモログが大腸菌のEPA以外の脂肪酸合成系と反応したためであり、pfa遺伝子外部に存在するTEはEPA合成に関与しないと考えられる。EPA合成菌であるP. profundum SS9のPfaCタンパク質上にはデヒドラターゼドメインが存在する。このDHドメインをコードするDNA断片を、pEPAΔ1,3,4,9とともに大腸菌に導入したところ、EPA合成が停止した。これの結果は、DHドメインをPfaから独立させたため、合成途上のEPAが切り出され、EPA合成が進まなかったためと考えられる。即ち、Pfa上のDHドメインがEPA合成におけるTE活性を担っていると予想される。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Shewanella oshoroensis sp. nov., a mesophilic eicosapentaenoic acid and hentriacontanonaene-producing bacterium.2012
Author(s)
(Sugihara, S), Bin Haji Mohd Taha, AI, Motoigi, T. Ueno, A. Shimizu, T, Kaneko, T, Watanabe, K, Yumoto, I, and Okuyama, H
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Journal Title
Research J.ournal of Microbiology
Volume: 7
Pages: 131-138
DOI
Peer Reviewed
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[Book] Lipids in Cold-adapted Microorganisms.2013
Author(s)
(Bin Haji Mohd Taha, AI), Ahmed, R. Z., Motoigi, T, Watanabe, K, Kurosawa, N, Okuyama, H
Total Pages
26
Publisher
Caister Academic Press
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[Book] Innovations in Biotechnology2012
Author(s)
(Bin Haji Mohd Taha, AI), Okuyama, H, Ohwada, T, Yumoto, I, and Orikasa, Y
Total Pages
25
Publisher
Exogenous Catalase Gene Expression as a Tool for Enhancing Metabolic Activity and Production of Biomaterials in Host Microorganisms