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2010 Fiscal Year Annual Research Report

味蕾細胞の機能形成機構の解析

Research Project

Project/Area Number 22570134
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

榎森 康文  東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (60160389)

Keywords味覚 / 味蕾 / 分化 / 転写因子
Research Abstract

Ca^<2+>シグナリングを担う転写因子の解析と細胞齢における位置づけを行った。対象となる味覚受容細胞のうち甘味・旨味受容細胞と苦味受容細胞には、PLCβ2、IP_3R3、およびTRPM5というCa^<2+>シグナリング系の分子が共通に発現している。さらに、PLCβ2の味受容細胞特異的な発現制御領域は転写開始点上流数kbp以内に存在することも知られている。本年度は、Ca^<2+>シグナリング系に関わる転写因子の同定を行い、これが味蕾特異的遺伝子に対してどのような制御を行っているかを解析した。その結果、味覚受容細胞には、Ca^<2+>シグナリングによって影響を受け、また、それを調節する可能性を持つ一連の転写因子(MEF2ファミリー、NFATファミリー)が発現していることが、in situハイブリダイゼーション法、および免疫組織染色法によって明らかになった。次に、上記因子とPLCβ2との二重染色から味受容細胞系列における発現を解析し、これまでに確立している細胞齢計測法を用いて、各転写因子の発現細胞の細胞齢を特定した結果、これらの転写因子は、ある程度分化した味覚受容細胞に発現していることが明らかになった。さらに、マウス・ラット・ヒトのゲノムデータからPLCβ2、IP3R3、およびTRPM5の転写開始上流域の配列情報とゲノムDNA断片を得、相同性や各種転写制御因子の結合配列のプロフィールから味受容細胞特異的な発現を担う領域を推定した。この知見を基に、MEF2ファミリーの解析に適したJurkat細胞を用いて、味受容細胞特異的な転写因子の作用(転写活性化とCa^<2+>シグナリングによる制御)の解析を開始した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] ショウジョウバエの二つの組織普遍的カルパイン(カルパインAとB)の酵素学的性質の類似点と相違点2010

    • Author(s)
      東海林保志、小田有紗、榎森康文
    • Organizer
      第83回日本生化学会大会・第33回日本分子生物学会年会・合同大会
    • Place of Presentation
      神戸ポートアイランド
    • Year and Date
      2010-12-10

URL: 

Published: 2012-07-19  

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