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2011 Fiscal Year Annual Research Report

味蕾細胞の機能形成機構の解析

Research Project

Project/Area Number 22570134
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

榎森 康文  東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (60160389)

Keywords味覚 / 味蕾 / 分化 / 転写因子
Research Abstract

従来のCa^<2+>シグナリングを担う転写因子と細胞齢の関係を主要な味覚受容細胞であるII型細胞において解析したほか、最近新たに塩味および酸味の受容に関わることが明らかにされたI型およびIII型細胞の解析も行った。本年度は、以前から解析しているII型細胞に関しては、昨年度明らかになった2つの転写因子(MEF2因子、NFIAT因子)に関して、内在性のCa^<2+>シグナリング系を有するJurkat細胞を用いて、転写活性化とCa^<2+>シグナリングによる制御の解析を行い、これら2つの転写因子は協同的に味覚シグナリング因子の1つであるPLC-β2遺伝子の上流域に作用して、転写活性化を行うことを明らかにした。すなわち、II型味覚受容細胞において、これらの転写因子がCa^<2+>シグナリングのネットワーク上に含まれ、機能発現に働いていることが示唆された。また、塩味と酸味にそれぞれ機能することが明らかになりつつあるI型細胞とIII型細胞に関しても、同様の解析、すなわち、細胞同定と細胞齢の測定系を樹立することを開始した。これまでに得られている予備的な結果によれば、I型細胞、III型細胞のいずれも、II型細胞と比較したとき、多少の違いはあるものの、ほぼ同様の時期に細胞運命が明らかになり、また、同様に少なくとも2週間程度の寿命を有することが明らかになった。すなわち、以前言われていたようなI型細胞、II型細胞、III型細胞間の細胞変換が起こっている可能性は極めて低く、細胞誕生後数日後(3日から6日)程度でそれぞれの分化が決定されることが示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初予定した目的に関してほぼ予定通り進捗しているが、シス領域の特定や他の転写因子の関与などに関しては残された課題も多い。また、研究開始時には味覚受容機能があることが不明であったI型細胞、およびIII型細胞に関してもその後味覚受容が明らかになりつつあるため、解析する必要がでてきたことから、II型細胞と同様の解析に着手し、新規の結果を得つつある。以上から、全体としては、おおむね順調に進展していると評価した。

Strategy for Future Research Activity

今後は、当初予定していた研究をさらに進めるほか、味覚受容機能全般から見たときに無視できなくなったI型およびIII型細胞に関しても解析を行う予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Lifespans of type II and type III cells of mouse taste buds in circumval late papillae2011

    • Author(s)
      Haruna Togawa, Misaki Asao-Miyoshi, Yasufumi Emori
    • Organizer
      第34回日本分子生物学会年会
    • Place of Presentation
      横浜市、パシフィコ横浜
    • Year and Date
      2011-12-13

URL: 

Published: 2013-06-26  

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