2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22570154
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
山本 啓一 千葉大学, 大学院・融合科学研究科, 教授 (70053361)
|
Keywords | ミオシン / ATPアーゼ活性 / モータードメイン |
Research Abstract |
コイルドコイル構造から頭部が分かれる直前にある、よく保存された2個のロイシンの疎水性相互作用の重要性を調べるため、他の疎水性アミノ酸や電荷を持ったアミノ酸に置換したものを作った。 それとは別に、コイルドコイル構造から頭部が突き出す方向が協調性にどう影響するかを調べるためにロイシンの下流部、すなわちC末端側のアミノ酸を除去したものも作った。コイルドコイル構造においてαヘリックス内ではアミノ酸1個当たり角度が100度ずれる。したがって、二つのロイシンの少し後ろのアミノ酸を1個あるいは2個除去することにより頭部の突き出す方向と両者の距離を変えることができる。 また、一方の頭部をαヘリックス1ピッチ分下げたときに頭部の協調性がどうなるかを調べるためのものも作った。一方のαヘリックスのアミノ酸を3個減らすと、頭部の突き出す方向はほぼ元と同じだが、その位置は1ピッチ分下となる。野生型のC末端にはHisタグを、短くしたほうにはMycタグをつけて共発現させ、両者が対になったものをNiカラムと抗Myc抗体カラムを使って精製した。それらのミュータントを使った実験の結果、二つ連続するロイシンはどちらか一方が向かい側のロイシンのどちらかと相互作用すれば十分であることが分かった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していたミュータントのコンストラクトが順調に作れ、タンパク質としての発現も順調である。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後も計画通り各種ミュータントを発現させ、酵素活性やアクチンとの結合を調べていく。
|