2012 Fiscal Year Annual Research Report
細胞移動に影響を与える微小管伸長端結合蛋白質の微小管安定化機構の解析
Project/Area Number |
22570190
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
林 郁子 横浜市立大学, 生命ナノシステム科学研究科, 准教授 (80464527)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | x線結晶構造解析 / 電子顕微鏡解析 / 細胞骨格 / 細胞遊走 |
Research Abstract |
細胞骨格のひとつである微小管は、細胞移動の方向性や細胞移動に必須な接着斑のターンオーバーに重要な役割を果たす。これにはゴルジ網を経由した微小管が接着斑を不安定化させターンオーバーを促すことが示唆されているが、実際の機構はよくわかっていない。申請者らはゴルジ体から派生する微小管の核形成に関与する微小管結合蛋白質CLASP2についてこれまで結晶構造解析を行い、微小管結合性のTOGドメインが連結して存在していることを明らかにしてきた。当該年度においては各TOGドメインに変異を入れたCLASP2全長を用いて試験管内での微小管重合実験と細胞内への遺伝子導入実験を行うことにより、各ドメインが微小管の安定化にどのように寄与するかを解析した。またCLASP2の結合相手であるEB1との複合体についても、試験管内・細胞内で解析を行った。これらの解析から、CLASP2のTOGドメインとEB1結合両方が微小管の安定化に重要であることがわかった。 本課題ではさらにゴルジ体におけるCLASP2結合蛋白質GCC185の解析を行っており、昨年度までにGCC185の相互作用部位を同定している。本年度はCLIP170におけるCLASP2相互作用領域がGCC185と相同性の高い配列をもつことを明らかにした。この配列は細胞皮質に局在化するCLASP2結合蛋白質LL5betaとも相同性をもつことから、各蛋白質がCLASP2において競合的に過渡的複合体を形成することで細胞内の各所で微小管の安定化機構に寄与することが示唆された
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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